怪談実話系(1) の商品レビュー
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一階だと言うのに、雨漏りがすると愚痴を漏らす彼氏に眉を潜めた。一階なのに雨漏りがするはずがない。そう言うと、分かってはいるが雨漏りの音がするのだと言う。そしてある日、彼氏の家に泊まるとその雨漏りの音が確かに聞こえはじめ……。 *** 昨日読んだ、「ずっと、そばにいる」の改訂前の本。内容はほぼ一緒で、作者は同じだが違う話が二編掲載されていた(しかし、そのうちの一編はこの作者が別のタイトルで出している怪談集で別読んだ記憶が……)。失礼ながら既に読んだ9話は読み飛ばさせていただく。という訳で、実質一編しか読んでないので読了本として投稿するのは悩んだのだが、折角一遍読んだので感想を投稿。完全に読んだ事がないのは、平山夢明の「顳顬 蔵出し」こちらは、作者が収集した短い話が5話。人ならざる者に化かされたような話、ゾッとするような話が混じっている。その中で一番ゾッとしたのは「雨だれ」。一階に住む彼氏が、妙なことを言い出す。一階に住んでいるのに雨漏りがするというのだ。その話を聞いた語り手は、一階なのに何を変なことを、どうせ二階の人間が何かをこぼして水漏れをさせたのだと言ったが、二階は空き部屋で誰もいないらしい。不思議な事もあるものだと、その場は流したのだが、後日彼氏の家に泊まった際に語り手も、寝ている時に確かに雨漏りの音を聞いた。雨漏りの音が聞こえる辺りを手で探るが、濡れている様子はない。ますます変だが、何かあるわけでもないので、その場も特に何もせず寝続けた。それから数日後、彼氏が風邪をこじらせて寝込んでしまった。あまりに辛そうなので泊まって看病をすることに。そして、その夜もまた雨だれが畳を叩く音が聞こえる。どうして、雨も降っていないのに、雨漏りの音がするのだろうか。そう思い、音を聞き続けていると、音が雨漏りの音でないような気がする。耳をそばだてると、雨漏りの音だと思っていた音のあとに、畳をこするような音が続く。さすがに無視しきれなくなった奇妙な出来事に、目を開くと眼前に信じられない光景が広がっていた。 部屋にいると定期的に聞こえてくる、雨漏りの音にまつわる物件ホラー。雨だれだと思っていた音の正体は実は……。というものだがその正体を脳裏に想像すると、怖いというより気色が悪いというのが先立った。読んでみて想像してほしいのだが、いやー本当に気持ちが悪い。過去にここでどういう事があったのかは読んでみれば明白だが、これは下手したら彼氏は取り込まれていたのでは?多分この日彼女である語り手がいなかったら本当にまずかったのではないかしら。後日、不動産屋に何か過去にあったのではないのかと問いただすが、煮え切らない返事。事故物件は間に人が住めば瑕疵に関する告知義務はないとのことだが、あれはどうにかならないのかな……。あっちも商売だし、仕方ないのだろうけど、安い家賃ではないわけだしいやだなぁというのが借り手の言い分だ。
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2015.8.29読了 水色のトレーナーの話は、加門七海氏の話だと思っていた。立原透耶氏と七海氏は同一人物のペンネーム違いだと思っていた。なぜかそう強く確信していて、疑うことを知らなかった。だから、驚いた。多分どの話よりも一番の衝撃。 京極先生はやっぱり上手だなあと嘆息した。 岩...
2015.8.29読了 水色のトレーナーの話は、加門七海氏の話だと思っていた。立原透耶氏と七海氏は同一人物のペンネーム違いだと思っていた。なぜかそう強く確信していて、疑うことを知らなかった。だから、驚いた。多分どの話よりも一番の衝撃。 京極先生はやっぱり上手だなあと嘆息した。 岩下志麻子氏は、「ぼっけえ、きょうてえ」や「岡山女」ほどではなくても、せめて「現代百物語」くらいのレベルを期待したが、力が抜け過ぎているように感じた。 他は普通の怪談話。
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(本のタイトルが)実話系、となっているのは、実話とフィクションが混じっているから。 加門七海さん、立原透耶さん、岩井志麻子さんあたりは全部実話だと思うけど(他の著書から判断)、あとはわからないなぁ。話として面白ければどっちでもいいんだけど。 この本の中で一番ぞくっとしたのは安曇...
(本のタイトルが)実話系、となっているのは、実話とフィクションが混じっているから。 加門七海さん、立原透耶さん、岩井志麻子さんあたりは全部実話だと思うけど(他の著書から判断)、あとはわからないなぁ。話として面白ければどっちでもいいんだけど。 この本の中で一番ぞくっとしたのは安曇潤平さんの『顔なし地蔵』でした。
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「幽」作家10名書き下ろし 京極夏彦 「成人」 Aくん(雛人形/缶の中の気持ち悪くてくさいやつ/変な家の子)のことをBくん(編集者/ライターを通して)が怪異の類としていろいろ詮索してる話。 福澤徹三 「見知らぬ女」 作者が飲み歩いて見聞きしたいくつかの話からはじまる。 不倫相手が家族旅行中に勝手に家にしのびこむ女の話など。作者が経験した朋美と真衣(そんな女はいなかった)というホステスのはなし。結局どないやねんという話。 安曇潤平「顔なし地蔵」 作者の友人である登山仲間からの手紙。友人ら数人と登山の際に奇妙な地蔵群を見つけてしまい、以後ひとりずつに不幸が襲うという話。手紙を読んだ数日後…。 加門七海「茶飲み友達」 作者と家族ぐるみの付き合いである茶飲み友達からの噂話で、名家の椎木が切られたことを発端として起こる様々な怪異を又聞きしながら勝手に推察するスタイルの話。 中山市朗「怪談BAR」 大阪に実在する怪談BARで繰り広げられる怪談。廃屋の押入れから/地方のホテルの訳あり部屋で/梅田のカラオケ店で不思議な空間/信楽でドライブ中死体はっけん/タヌキが鹿に 後半オーナーが聴いた実話。ホストを神戸まで送ったら不思議なことがあって気づいたら死んでた 小池荘彦「リナリアの咲く川のほとりで」 作者が子供の頃に経験した「ミオ」という不思議な子と防空壕の中で経験した話。イマジナリーフレンド?戦争 立原透耶「つきまとうもの」 手押し車の老婆に追いかけられる話。 水色のトレーナーの人が夢枕に現れる話。家族とかも見聞きしたりしててリアル。 夢枕に少女が立つ話。 木原浩勝「後を頼む」 聴いた話。自分ちが幽霊スポットになってるとタクシー運転手から聞く。確認したらマジで玄関から亡くなった親族が出てくる、実家に帰る。よくよく考えたらおじーさんが亡くなる時に託して行った祠があるんじゃないかという話 平山夢明「こめかみ くらだし」 こめかみそうしに載ってる内容いくつかそのまま。 岩井志麻子「美しく爛れた王子様と麗しく膿んだお姫様」 しまこさんが実際につきまとわれたことのある、ぶっとんだ人の話。
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たまに読みたくなるこのシリーズ。 なぜか平山夢明に対して「この人の作品は読んだらやばい」という気持ちが働いて、これまでずっと避けてきたのに、ついに、読んでしまった。 こわい。これきりにしよう。
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図書館で借りてみた。新耳袋よりは、フィクションより?でも、幽霊とか精霊(?)などの普段は見えざるモノの話よりも、岩井志麻子氏の電波な人の話がコワイ…。やっぱり、生きてる人間が1番コワイわ…ww
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十名の作家による「最恐」書き下ろし怪談短編集! 実話系怪談文芸の頂点、ここに極まる! 十名の怪談作家、安曇潤平、岩井志麻子、加門七海、木原浩勝、京極夏彦、小池壮彦、立原透耶、中山市朗、平山夢明、福澤徹三による豪華絢爛書き下ろし「実話系」怪談短編集。
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実話系ってことは実話ぽい形にしてるって事なんですかね? ぞくっとする怪談もあれば、期待はずれのものもありました。 登山の話が一番怖かったです。
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「実話系」って実話じゃ無いのかしら? と不安に思いながらも、ダメ元で購入。 問題なし!! 面白かった! 例え実話で無くても、ちゃんと「実話系」怪談のムードがたっぷりだったので、実話ファンの人にお勧めします。 なんてったって、メンバーが豪華☆ クオリティーは最高レベ...
「実話系」って実話じゃ無いのかしら? と不安に思いながらも、ダメ元で購入。 問題なし!! 面白かった! 例え実話で無くても、ちゃんと「実話系」怪談のムードがたっぷりだったので、実話ファンの人にお勧めします。 なんてったって、メンバーが豪華☆ クオリティーは最高レベルですな。
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