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遠い声 遠い部屋 新潮文庫
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遠い声 遠い部屋 新潮文庫

トルーマン・カポーティ(著者), 河野一郎(訳者)

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遠い声 遠い部屋 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1993/01/01
JAN 9784102095027

遠い声 遠い部屋

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商品レビュー

3.6

43件のお客様レビュー

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2010/05/28

カポーティが19歳で…

カポーティが19歳で書き「アンファン・テリブル」(恐るべき子供)と呼ばれた実質的なデビュー作です。母親を失って実の父親に呼び寄せられた少年は、義理の母やその従弟とともに暮らすが、なぜか父親に会わせてもらえない。。「沈んでいく家」で暮らす自意識過剰な少年の移ろいやすい心情が、ひきこ...

カポーティが19歳で書き「アンファン・テリブル」(恐るべき子供)と呼ばれた実質的なデビュー作です。母親を失って実の父親に呼び寄せられた少年は、義理の母やその従弟とともに暮らすが、なぜか父親に会わせてもらえない。。「沈んでいく家」で暮らす自意識過剰な少年の移ろいやすい心情が、ひきこまれる文章で描かれている。読み終わった瞬間は、思わず気分転換になるような本をさがしました。でも全体のかもし出す雰囲気や所々のフレーズがよみがえってきて、読んで2日たった今も捕われているような気分。忘れがたい

文庫OFF

2024/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こんな話をこんなふうに書く人だったのか。しかし最後の方はよく分からず。。。そして救いがない。動物に冷酷すぎる時代なのか。

Posted by ブクログ

2024/01/26

詩的でリズムのある描写、散りばめられた暗喩表現、個人的にはすっかり惹き込まれ、一気に読み切ってしまった。原文や村上春樹訳ももちろん読んでみたいけど、私はこちらの翻訳もかなり好きだった! 何か不穏なものを常に秘めていた「大人」という存在が、少年の視点から捉えられ解かれていく。 幻...

詩的でリズムのある描写、散りばめられた暗喩表現、個人的にはすっかり惹き込まれ、一気に読み切ってしまった。原文や村上春樹訳ももちろん読んでみたいけど、私はこちらの翻訳もかなり好きだった! 何か不穏なものを常に秘めていた「大人」という存在が、少年の視点から捉えられ解かれていく。 幻想に生きる大人たちの奥底にあるもの。 それらは愛されたい不安に怯え、怒らないでと訴える少年と何が違うのか。 子供じみた欲求や不安、無力さは大人になっても変わらない。 「みんなそのうち、きっとよくなりますよ」 信仰は孤独な大人たちを慰め、寄り添う。 それらに気付く時、彼は少年だった自分をもう一度振り返る。  最後に好きな箇所 「昔ながらの雑草のあいだをさっと吹き抜けてゆく秋の風が、悲惨なビロードの子どもたちと、男らしい髭を生やした彼らの父親たちのために嘆いたーー昔のことだ、と草は言った、行ってしまった、と空は言った、死んでしまった、と森は言った、だが世の移り変りを嘆く哀悼の唄は、夜鷹にまかせられた」

Posted by ブクログ

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