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遠い声 遠い部屋 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1993/01/01 |
JAN | 9784102095027 |
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遠い声 遠い部屋
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商品レビュー
3.6
43件のお客様レビュー
カポーティが19歳で…
カポーティが19歳で書き「アンファン・テリブル」(恐るべき子供)と呼ばれた実質的なデビュー作です。母親を失って実の父親に呼び寄せられた少年は、義理の母やその従弟とともに暮らすが、なぜか父親に会わせてもらえない。。「沈んでいく家」で暮らす自意識過剰な少年の移ろいやすい心情が、ひきこ...
カポーティが19歳で書き「アンファン・テリブル」(恐るべき子供)と呼ばれた実質的なデビュー作です。母親を失って実の父親に呼び寄せられた少年は、義理の母やその従弟とともに暮らすが、なぜか父親に会わせてもらえない。。「沈んでいく家」で暮らす自意識過剰な少年の移ろいやすい心情が、ひきこまれる文章で描かれている。読み終わった瞬間は、思わず気分転換になるような本をさがしました。でも全体のかもし出す雰囲気や所々のフレーズがよみがえってきて、読んで2日たった今も捕われているような気分。忘れがたい
文庫OFF
詩的でリズムのある描写、散りばめられた暗喩表現、個人的にはすっかり惹き込まれ、一気に読み切ってしまった。原文や村上春樹訳ももちろん読んでみたいけど、私はこちらの翻訳もかなり好きだった! 何か不穏なものを常に秘めていた「大人」という存在が、少年の視点から捉えられ解かれていく。 幻...
詩的でリズムのある描写、散りばめられた暗喩表現、個人的にはすっかり惹き込まれ、一気に読み切ってしまった。原文や村上春樹訳ももちろん読んでみたいけど、私はこちらの翻訳もかなり好きだった! 何か不穏なものを常に秘めていた「大人」という存在が、少年の視点から捉えられ解かれていく。 幻想に生きる大人たちの奥底にあるもの。 それらは愛されたい不安に怯え、怒らないでと訴える少年と何が違うのか。 子供じみた欲求や不安、無力さは大人になっても変わらない。 「みんなそのうち、きっとよくなりますよ」 信仰は孤独な大人たちを慰め、寄り添う。 それらに気付く時、彼は少年だった自分をもう一度振り返る。 最後に好きな箇所 「昔ながらの雑草のあいだをさっと吹き抜けてゆく秋の風が、悲惨なビロードの子どもたちと、男らしい髭を生やした彼らの父親たちのために嘆いたーー昔のことだ、と草は言った、行ってしまった、と空は言った、死んでしまった、と森は言った、だが世の移り変りを嘆く哀悼の唄は、夜鷹にまかせられた」
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