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それからの海舟 ちくま文庫
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それからの海舟 ちくま文庫

半藤一利【著】

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それからの海舟 ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2008/06/10
JAN 9784480424433

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それからの海舟

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商品レビュー

4.1

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2023/07/02

江戸城無血開城となった、勝海舟と西郷隆盛の会談後の勝海舟のその後。  以前司馬遼太郎さんの本で勝海舟について、学校の歴史で知った以上のことを知り、すごい人だなと感銘を受けた。書店で偶然この本を見かけて、迷わず購入。面白かった。そして、より勝海舟が好きになった。  現在の政治の体...

江戸城無血開城となった、勝海舟と西郷隆盛の会談後の勝海舟のその後。  以前司馬遼太郎さんの本で勝海舟について、学校の歴史で知った以上のことを知り、すごい人だなと感銘を受けた。書店で偶然この本を見かけて、迷わず購入。面白かった。そして、より勝海舟が好きになった。  現在の政治の体たらくを思うにつけ、勝海舟のような人がいてくれたらと思う。

Posted by ブクログ

2022/11/27

薩長嫌いもここまで来たら大したものだ。歯に衣着せぬ物言い、それに海舟を勝っつあん呼ばわりする歴史家の先生。これにも恐れ入りました。 海舟さんの「それから」は意地でも表舞台に出てやるものか!って感じがした。江戸っ子の粋とやせ我慢のなせる業なのだろうか。まさか、そんな単純な事...

薩長嫌いもここまで来たら大したものだ。歯に衣着せぬ物言い、それに海舟を勝っつあん呼ばわりする歴史家の先生。これにも恐れ入りました。 海舟さんの「それから」は意地でも表舞台に出てやるものか!って感じがした。江戸っ子の粋とやせ我慢のなせる業なのだろうか。まさか、そんな単純な事ではないだろうが、 読み通して「勝海舟」の人となりを感じ取った気がした。ただ、一方、この先生の著書だけで海舟さんを評価して良いのだろうかとも感じた。歴史の裏側を垣間見た気がする。 面白かった

Posted by ブクログ

2022/10/26

「半藤一利」が「勝海舟」について語った歴史エッセイ『それからの海舟』を読みました。 「半藤一利」作品は、1月に読んだ『漱石先生大いに笑う』以来ですね。 -----story------------- 此の作品ほんたうに面白いですよ。(解説「阿川弘之」) 幕末の動乱期の中、幕...

「半藤一利」が「勝海舟」について語った歴史エッセイ『それからの海舟』を読みました。 「半藤一利」作品は、1月に読んだ『漱石先生大いに笑う』以来ですね。 -----story------------- 此の作品ほんたうに面白いですよ。(解説「阿川弘之」) 幕末の動乱期の中、幕臣の中心として江戸城無血開城という大仕事を成し遂げた後の人生を「勝海舟」はどう生きたのか。 新旧相撃つ中で旧幕臣たちの生計をたてる道を探り、「福沢諭吉」らの批判を受けながらも明治政府の内部に入り、旧幕府勢力の代弁者としての発言力を確保して「徳川慶喜」と「明治天皇」の会見を実現。 また一方では逆賊とされた盟友「西郷隆盛」の名誉回復に尽力した「海舟」の後半生に光を当てた名評伝。 ----------------------- 歴史探偵「半藤一利」が、「勝海舟」の江戸城無血開城に向けた「西郷隆盛」との会談後の"それから"をテーマにした作品… 明治という波瀾万丈の時代を背景に「勝海舟」という傑出した人物の魅力を描いた作品です。  ■プロローグ 「本所の勝麟」ぶらぶら記  ■第一章 苦心惨憺の“その日”まで  ■第二章 「虎穴に入らずんば」の横浜行  ■第三章 空しくなった最後の大芝居  ■第四章 静岡‐東京行ったり来たり  ■第五章 ふたたび西郷どんとともに  ■第六章 政府高官はもう真ッ平  ■第七章 「薩摩軍が勝つよ」  ■第八章 逆賊の汚名返上のため  ■第九章 野に吼える「氷川の隠居」  ■第十章 「文学は大嫌いだよ」  ■第十一章 「我が行蔵」と「痩我慢」  ■第十二章 誰が知る「あひるの水かき」  ■エピローグ 洗足池の墓詣で  ■あとがき  ■解説 頑固な下町っ子風 阿川弘之 「勝海舟」って、人物については、歴史の勉強の中で、あまり興味を惹かなかったので、詳しく知らなかったのですが… 本作品を読んで、魅力的な人物だったことを知ることができました、、、 きめ細かな水面下での根回し、地味な工作のうえで「西郷隆盛」との会談を行い、江戸城無血開城を成し遂げ「徳川慶喜」の命を救い、明治維新後も、静岡の一大名となった「徳川家」の旧臣を食べさせるために尽力… 一貫して「徳川家」のため、そしてかつての殿様である「徳川慶喜」や、逆賊となってしまった「西郷隆盛」の名誉回復に尽くす姿に感銘を受けるとともに、世の中のことをよく知り、先見性のある判断をしていたことに驚きましたね。 特に、欧米諸国の列強に立ち向かうには、中国(当時の清)や朝鮮とは争そうのではなく、協調すべきと、当時から考えていたことには感心しました、、、 残念がら、結果的には日清戦争が勃発し、日本は戦勝国となったものの、三国干渉により中国領土の一部はロシア、フランス、イギリス、ドイツに奪われることになっちゃうんですよね… そこまでも予見したように思います。 あと印象に残ったのは「伊藤博文」のことを批判した言葉、、、 「政治家の秘訣は他に何もない。  ただた正心誠意の4文字。  伊藤さんはわずか4千万の人心を収攬することもできないのはもちろん、  いつも列国のために恥辱を受けて独立国の体面をさえ全うすることが出来ないとはいかにも歯がゆいではないか。  つまり伊藤さんはこの秘訣を知らないんだよ。」 現在の政治家にも聞かせてあげたいな。 幕末~明治中期までの歴史観が、自分の中で変化した一冊でした。

Posted by ブクログ

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