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顰蹙文学カフェ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2008/06/07 |
JAN | 9784062147064 |
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顰蹙文学カフェ
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商品レビュー
3.4
11件のお客様レビュー
「顰蹙」 買えたら、作家は一人前とする、高橋源一郎と山田詠美が、島田雅彦、中原昌也、車谷長吉、古井由吉、瀬戸内寂聴を迎えての、「文学」 談義。 「文学」 はある。実在している。現実に、見える形で存在している。つまり、作家という変な人たちの形をして...嗚呼、ヒンシュクの人、その名...
「顰蹙」 買えたら、作家は一人前とする、高橋源一郎と山田詠美が、島田雅彦、中原昌也、車谷長吉、古井由吉、瀬戸内寂聴を迎えての、「文学」 談義。 「文学」 はある。実在している。現実に、見える形で存在している。つまり、作家という変な人たちの形をして...嗚呼、ヒンシュクの人、その名は文士。面白いです。
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山田詠美と高橋源一郎がゲストを呼んで対談している。 テーマは「顰蹙」 作家は顰蹙を買わないといけないというのが二人の持論だ。 ところどころに面白い発言がある。 一番印象に残ったのは、車谷長吉の発言「宮沢賢治ぐらい、有名になりたい一心で生きていた人はいない」 へぇーと思った。 ...
山田詠美と高橋源一郎がゲストを呼んで対談している。 テーマは「顰蹙」 作家は顰蹙を買わないといけないというのが二人の持論だ。 ところどころに面白い発言がある。 一番印象に残ったのは、車谷長吉の発言「宮沢賢治ぐらい、有名になりたい一心で生きていた人はいない」 へぇーと思った。 あと瀬戸内寂聴が、石原慎太郎は文学青年だと言っていて(少年のように純粋だとも)、政治家とは違った一面が興味深かった。
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これの前に読んだいとうせいこうさんや奥泉さんの『文芸漫談』が、漫談どころかあまりにもちんぷんかんぷんだったので心を折られていたのですが、こちらは面白かったです。よかった安心した。 「文学」の担い手の中で比較的顰蹙を買っている人をゲストに、高橋源一郎さんと山田詠美さんがホスト...
これの前に読んだいとうせいこうさんや奥泉さんの『文芸漫談』が、漫談どころかあまりにもちんぷんかんぷんだったので心を折られていたのですが、こちらは面白かったです。よかった安心した。 「文学」の担い手の中で比較的顰蹙を買っている人をゲストに、高橋源一郎さんと山田詠美さんがホストの立場のいわゆる対談集。『文芸漫談』が解らなくて『顰蹙文学カフェ』が面白く読めたという部分が非常に重要で、前者は「文学は学問」だってスタンスが前提としてあるし、後者は顰蹙を買うような人間性だからこそ文学をやっている(とはさすがに本文では明記していないが)というスタンスなのであります。 個人的なレベルの読書歴で云えば、ポストモダンの流れを引く東浩紀さんなんかのグループのいう思潮にじゃあ日本近代文学を仕分けさせようと云うと、やっぱり違和感が残る。 その違和感を事細かに説明できればいいんだけど、あたしゃテイノウゆえにうまいこと説明できない。が、ポストモダンがらみで日本の文学を仕分けるのには、ある種本能的な部分で「違げえ!」とは云うことができる。もっと即物的な言い方をすれば『文芸漫談』は「面白くねえ」だし『顰蹙文学カフェ』は「オモレェー、トモレェー」である。 昨今、葛西善三だの宇野浩二だのひっぱりだしますと「アナクロ」てぇ云われ方をするようですが、でもその「文士」の系譜は未だに費えていないと云うのがよく解る一冊です。中原昌也のグズグズ加減が面白い。
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