90日変革モデル 企業変革を加速させる3つのフェーズ ハーバード・ビジネス・セレクション

ベナムタブリージ【著】, 新井宏征【訳】

• 販売会社／発売会社: 翔泳社
• 発売年月日: 2008/05/21
• JAN: 9784798115276

商品レビュー

2013/07/23

Rapid Transformation: A 90-day Plan for Fast and Effective Change, http://www.seshop.com/detail.asp?pid=9145

2012/02/21

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クロスファンクショナルチームによる企業変革について、
日産、3M、HPなどの多数の事例研究をもとに
とても実践的なプロセスに落とし込んでいる指南書。
具体的で実践的。その点はピカイチ。
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変革のためには短期間で一気呵成に進める時期も必要。
そのときは「トップのコミット」「現状の正しい把握」
「組織の巻き込み」が重要。そのための手法として
CFTは非常に効果が高い、ということなのだろう。
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一方で短期間で出来ることは限られる。その後に
長く時間をかけながら実行して行くフェーズが待っている。
（森時彦氏の言う「組織習慣作り」にあたると言える）
華々しく、お祭り騒ぎである短期プロジェクトと違い、
長く地道な「実行」を走りきること。
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実行のためにはとにかく社員の能力が最大限に発揮されること、
もっと端的に言えば「モチベーションコントロール」。
変革リーダーシップとはこの一言に尽きるのではとさえ思った。
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これまでわたしがやってきた全てのことは、社員のモチベーションを高めることを念頭に置いてやったものです。どのようにして日産の人材を最大限に活用するのか、どのようにして社員のモチベーションを高めるのか、ということです。これが私たちがはまっていた穴から抜け出し始める唯一の方法でした。社員のモチベーションを高めることは、企業を再生するために必要不可欠なことです。そして、私たちの仕事で最も優先度が高かったものは、社員のモチベーションを高めるためにできることを見極めることだったのです。カルロスゴーン。
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2008/11/24

エリックシュミットが推薦してたのでかってみた。
タイトルからすると90日で変革する本だけど実際はそうではなくて、最初に30-90日準備、その後に３フェーズからなる90日変革フェーズというお話。
どういうフェーズがあってどういうマイルストーンにするか？というのが具体的にかいてあってガントチャート化したほうが理解しやすそうだ。
日産やアップルの実際の事例のところがおもしろい。
以下ポイント

変革に成功するには、整合性、迅速性、包括性、コミットメントの４つが必要。欠けると失敗（14）。
包括性：8気筒エンジンが同時にうごいてるようにまとめて一気にやる（ウェルチ時代のGEとは世界環境が激変してる）
統合性：あらゆる組織の領域で一気にやる必要がある

以下フェーズ毎に：
1.準備期間：問題を認識し切迫感時をいきわたらせ強力な支援チームを作りビジョンを作りさくっと成果をあげてクロスファンクショナルチームを作る。CTFは問題を特定し健康状態を診断する医師の役割を果たす
問題を聞いて回る際の質問例（62）
ガースナーは上級管理者に書く事業部のニーズと超短期の課題、来年の見通しの10ページからなるレポートを要求（63）
アップルによるMSと競うのではなく顧客にフォーカスするビジョン。MSと提携（92）
クロスファンクショナルチーム（CFT）は幹部候補を見極めるのに役立つ。選出方法は135など。ボトムアップで声を集めるのも有効（111）
日産の場合は、CFTの最初のレポートに却下をだしさらに強烈にやるようなメッセージ104。またチーム毎に２人のエグゼクティブスポンサーをつけ対外的な障壁を取り除くサポート。
エグゼクティブチームは月に１度、週に１度すべてのCTFとあって話をする144

フェーズ1：診断する
あらゆるデータを総動員し現状を診断する。またほかとも比べる。最後に全体会議で発表してフェーズ１完了（148）
7つの重点分野を診断する（戦略、組織、財務、革新的サービス提供、顧客サポート、営業、情報技術）
キックオフ会議の方法論154。社外へヒアリングして得る設問173。IBMのベアハッグ作戦（175）
フェーズ2：未来を描く
フェーズ１の問題に対応する「大きなアイデア」を描く/228appleの例。
フェーズ3：準備する
実施計画を作り発表する

実施フェーズ
BSCなどを活用して把握していく