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「死体」を読む
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商品レビュー
3.8
14件のお客様レビュー
【自分の失敗を語れる大人はかっちょいい】 検死という死後のお医者様の権威 この肩書きだけでもインパクトは強い そしてそのアイデンティティの塊みたいな職業経験から、様々な専門知識と経験談の雨あられをぶち撒けて淡々と各作品の死体描写を分析していく この時点ですでに面白い この人に...
【自分の失敗を語れる大人はかっちょいい】 検死という死後のお医者様の権威 この肩書きだけでもインパクトは強い そしてそのアイデンティティの塊みたいな職業経験から、様々な専門知識と経験談の雨あられをぶち撒けて淡々と各作品の死体描写を分析していく この時点ですでに面白い この人にしか書けない文章が大量に構築されている でも本作で一番印象的だったのが 氏がセカンドキャリアのテレビ番組の分析役として、少年Aの犯人像を完全に外した時の実体験 (まああんな奇天烈な表記殺人事件は前代未聞の事態すぎて、既存のプロファイリングが刷新されるレベルなのだから仕方がないのだろう) なのだが、その時の失敗談をただただ淡々と書いている これがカッチョいい その道のプロが、自分の失敗談を淡々と書いている 信頼の置ける書き手だ というか大人の男として単純にカッチョいい ぼくも自分の失敗を認めて語れるようになれたらなあ
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東京都監察医務院の監察官として数多くの殺人事件の遺体を解剖してきた著者が、小説や現実に起きた未解決事件の犯人を、法医学的観点から推理する。 実際の事件だけではなく、小説の中の殺人死体を法医学で鑑定しているのは面白いと思った。法医学的に矛盾点をあげつらうということではなく、法医学...
東京都監察医務院の監察官として数多くの殺人事件の遺体を解剖してきた著者が、小説や現実に起きた未解決事件の犯人を、法医学的観点から推理する。 実際の事件だけではなく、小説の中の殺人死体を法医学で鑑定しているのは面白いと思った。法医学的に矛盾点をあげつらうということではなく、法医学的に検証しつつ創作としての面白さを膨らませようとする著者の姿勢に好感が持てた。 そのうえで、芥川龍之介の『藪の中』が法医学的にも矛盾がないというのがすごい。
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主題が主題なだけに、食事時にはちょっと...。監察医としての理路整然とした分析をしながらも、フィクションの良さをつぶさない気配りがなされてる。見事なロジカルシンキング。
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