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偽原始人 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 1979/07/25 |
| JAN | 9784101168067 |
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偽原始人
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偽原始人
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商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
小6の頃教室に置いてあった本。 主人公の名前と、自殺未遂で記憶喪失になった先生が出てきたことだけしか覚えてなかったのだけど、今読むと結構な重たい話だった。 学歴社会という言葉が定着したのは70年代後半らしいが、本書は1976年に発行された小説である。体罰もまだまだある時代だ。 母親の過度な期待を背負い詰込み教育を受ける小学生男子三人の大人への反逆。 塾をサボって月謝をちょろまかしていたり暗殺リストなどという物騒なものを作っていたりと、のっけからなかなかの悪童である。 読みながら自分の子供時代を思い出した。三人のように知恵が回る子供ではなかったが決して良い子ではなかった私は、嘘を付き親の金をくすねて…、それから多分病気の真似事もしたかもしれない。 主人公とそう変わらない年のとある秋、私は弟と家出計画を立てていた。 母が突然口を聞いてくれなくなったのだ。突然の理不尽さにショックを受けつつも、計画を立てるのは楽しかった。 いつか叔父がキャンプに連れて行ってくれた時のように、海で魚を取って焼いて、原始人のように暮らしていくんだと本気で思っていた。 世の中をまだ何にも知らない私たちには深刻な事態も普段の遊びと変わらなかった。(その時は結局1週間程度で母が無視をやめてくれたので計画はなしになった。) それから数年後、もう少し世の中を知った時、実際に家出を決行した。 わずか半年で見つかってしまい、ゆっくりと近づいてくる母を前に、逃げなければと思うのに、体が動かなかった。 だから、改札口で自分を呼び止める母親の金切声に固まってしまった主人公の気持ちは痛いほどよくわかる。 あと少しで逃げ切れたのに、知らんぷりして走りさえすればよかったのに、まさに蛇に睨まれた蛙。子供は母親からは逃げられない。諦めろという声が頭の中で響く。 例え母の声を振り切ったとしても、結局札束がチラシだったように、子供はいつだって非力で、経験の差で大人にかなわない。 一生懸命考えた作戦もニセモノのごっこ遊びにしかならない。 所詮子供の浅知恵はやすやすと見破られてしまう。 人を担ごうにも詰めが甘く、安易に人を信じてしまう。 終盤の院長室で、すっかり見破られている嘘をつきとおそうと意地を張る子供たちには幼い愚かさと共に悲しさを感じた。 子供である限り大人の強制力からは逃れられない悲しさ。 でもそれが彼らを限界まで追い詰めるのならば、彼らの佯狂もいずれホンモノにしてしまうことだろう。
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昭和の時代背景色が強く、当時の中学受験生の背景を描いてた作品。いい学校に入って欲しい母親達の想いに反して、勉強を強制されたくない3人。相当な覚悟をもって伝えた思いも簡単に交わされ、何度も違う形で思いを伝えようとするも大人には伝わらない、3人の苦悩が続いていくのだろうと終わりの文章で感じた。なんだかすっきりしないバッドエンド的な終わり方ではあったが、これは当時の中学受験生の苦悩を読者に伝えるための仕掛けなのかとも感じた。
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子どもらしい発想と行動、そして児童文学に特有の語り口を以って描かれる、チンケで壮大な社会構造への批判。主人公・東大の自我の目覚めと心の動きが胸に迫る。 東大たちは、母親への思慕と不信感という相反する感情に振り回されてしまう。この小説において、母親たちの愛の発現形としての学歴信仰は...
子どもらしい発想と行動、そして児童文学に特有の語り口を以って描かれる、チンケで壮大な社会構造への批判。主人公・東大の自我の目覚めと心の動きが胸に迫る。 東大たちは、母親への思慕と不信感という相反する感情に振り回されてしまう。この小説において、母親たちの愛の発現形としての学歴信仰は、ヒステリックなまでに誇張されている。しかし多かれ少なかれこの葛藤は親子の間で必ず経験されるもの。それを経て、東大が悟った母親との結びつきの強さは、憎悪を諦めの感情に変化させた。 親と子どもがわかりあえるまで、どれだけの年月がかかるだろう、いずれ両者が折り合いをつける日が来たとしても、本当にわかりあえる日はやってこないんやで、とラストでは言われている気がした。 もし、この本を10代の頃に読んでいたら、と考えると面白いけど恐ろしい。。
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