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資本主義と自由 日経BPクラシックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 日経BP社/日経BP出版センター |
発売年月日 | 2008/04/21 |
JAN | 9784822246419 |
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資本主義と自由
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商品レビュー
4.1
75件のお客様レビュー
この人は何でそんなに能天気に競争の力を信じられるのだろう。百万歩譲って仮に競争に十分な調整機能があるとしよう。競争の結果として悪徳業者が淘汰されるには一定の時間と犠牲者が必要な訳だが、その間に悪徳業者に騙された人は「運が悪い」か「品質を見分けられない間抜け」だから諦めるしかない...
この人は何でそんなに能天気に競争の力を信じられるのだろう。百万歩譲って仮に競争に十分な調整機能があるとしよう。競争の結果として悪徳業者が淘汰されるには一定の時間と犠牲者が必要な訳だが、その間に悪徳業者に騙された人は「運が悪い」か「品質を見分けられない間抜け」だから諦めるしかないのか?医療なんて命に係わるのに。著者の視点からは弱者や敗者の存在が徹底的に排除されている。 この本が刊行されたのはブレトンウッズ体制下で今よりもずっと統制色の強い経済であった。それから70年近く経過し、ある意味著者の思い描いた世の中になってきているが、今では新自由主義のもつ負の側面が色々な所で露になっている。戦後復興期という非常に特殊な状況下では経済成長がそのネガティブな面を打ち消すこともできたが、成熟したゼロサム社会でこんな無茶苦茶なレッセフェールを野放しにしたら格差がとめどもなく拡大し、治安や社会道徳に重大な影響を与えるだろう。私はそんな世の中は嫌だ。誰もが安心して暮らせる社会にしたいと思う。 最後に解説を書いている高橋洋一。あんたらが目指すリフレ実現のために日銀に大量の国債やETFを買わせ、前代未聞の長期金利までも操作しておいて何が自由主義経済か。もし神の見えざる手がすべてを解決してくれるなら、デフレも放っておけばよかろう。こいつらのモットーは「今だけ、金だけ、自分だけ」。ご都合主義にも程がある。
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ハイエクの「自由の条件」と並ぶフリードマンによる新自由主義の古典的な著作。 新自由主義的な政策は、私にとっては仮想敵みたいなものなのだが、イメージだけで批判しても仕方がないので、一応、読んでおこうと思った。 原著は1962年だが、ベースとなっている講義は1955年ごろとのこと...
ハイエクの「自由の条件」と並ぶフリードマンによる新自由主義の古典的な著作。 新自由主義的な政策は、私にとっては仮想敵みたいなものなのだが、イメージだけで批判しても仕方がないので、一応、読んでおこうと思った。 原著は1962年だが、ベースとなっている講義は1955年ごろとのことということなのだが、今読んでも古びていない。どっちかというと批判的に読んでいるのだが、説得力は結構あって、ちょっと納得したところもいくつもあった。 どういう思想であれ、それを生み出した人の思考は、深い。単純に経済学者が、なんでもかんでもマーケットメカニズムに任せておけば大丈夫みたいなことを言っている訳では全くない。 フリードマンの思考は、哲学的には、リバタリアンという自由にもっとも価値をおく立場。経済活動だけでなく、さまざまな活動、思考などの、できるだけ人間が自由に選択できるようにしようとしている。なので、できるだけ政府の役割を最小限にしようというのが基本的なスタンス。 そこからスタートして、現在、政府、規制などなどが関与している活動をさまざまな分野において検証しながら、なんらかの政府の活動が可能なものとそうでないものを仕分けていく感じ。 その際のロジックの切れ味は鋭く、フリードマンの主張に賛成しないまでも、彼の土俵につい上がって、「いやそこまではできないだろう、このあたりじゃないか」みたいなことを考え始めている自分がいたりする。 今となっては、新自由主義の政策が破壊的な結果を生み出したかを知っているわけだが、それを単にお役御免にしてしまうのではなく、じっくりと彼の主張を吟味して、自問自答することが必要かな? とくに個人の自由より、集団での利益が重視され、事細かな管理、統制、規制に向かい個人の選択を制限する方向に進みがちな日本においては、フリードマン的な思考は大事なものをもっているかもしれないと思った。
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市場の原理に委ね、政府の介入余地を減らすことが、個人の自由度を高める。政府の施策は利益の偏りが生じる。少し難解でした。
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