K・A・ウィットフォーゲルの東洋的社会論

石井知章(著者)

• 販売会社／発売会社: 社会評論社
• 発売年月日: 2008/04/01
• JAN: 9784784508792

商品レビュー

2020/09/26

柄谷行人さんの書評から読んでみました。

面白い考察です。

考える上で参考になるものが多かった。有益です。

ウィットフォーゲルさんの本も読んでみようと思います。

2010/04/07

【目次】

序章●いまなぜウィットフォーゲルの「東洋的社会論」 なのか？

1 「アジア的復古」の発見
2 マルクスのアジア社会論とオリエンタリズム批判
3 アジア的停滞論と帝国主義の正当化問題
4 戦時期マルクス主義とアジア的生産様式論
5 本書の目的

第Ⅰ部●ウィットフォーゲルと「東洋的社会」

第１章●東洋的社会における「第二の自然」

はじめに
1 労働と自然
2 地理的唯物論批判
3 生産様式と自然
4 「第二の自然」の発見
5 水力と権力
おわりに

第２章●東洋的社会における国家と社会

はじめに
1 水力社会と労働力の組織化
2 水力社会と水力国家
3 水力社会と村落共同体
おわりに

第３章●東洋的専制主義の位相

はじめに
1 東洋的専制主義の自然的基礎
　　　　　 （1）自然と社会
　　　　　 （2）「第二の自然」の発見
　　　　　 （3）水力と権力
2 東洋的専制主義の社会的基礎
　　　　　 （1）水治から国治へ
　　　　　 （2）社会よりも強力な国家
　　　　　 （3）村落共同体
3 東洋的専制主義の支配原理
　　　　　 （1） 恐怖と専制権力
　　　　　 （2）所有と専制権力
　　　　　 （3）自由と専制権力
おわりに

第４章●東洋的社会における市民社会の展望 中国の郷紳とギルドをめぐって

はじめに
1 中国の村落共同体と郷紳
2 Ｓ・Ｎ・アイゼンシュタットによるウィットフォーゲル批判
3 中国のギルドとその非政治性をめぐる再検討
おわりに

第Ⅱ部●「東洋的社会」 としての中国・北朝鮮

第５章●ウィットフォーゲルと中国問題

はじめに
1 毛沢東時代と「アジア的」なものをめぐる理論と実際
2 鄧小平時代と「アジア的」なものをめぐる理論と実際
3 民主化運動の進展と「ブルジョア自由化反対」
4 趙紫陽の「社会主義初級段階」論と東洋的専制主義
5 『河殤』問題と東洋的専制主義
6 天安門事件と東洋的専制主義の再現
7 劉暁波による東洋的専制主義批判
8 ポスト天安門事件時代と「アジア的」なものの再タブー化
おわりに

第６章●ウィットフォーゲルと北朝鮮問題

はじめに
1 朝鮮社会経済史研究とアジア的生産様式論
2 朝鮮民主主義人民共和国の成立
3 金日成体制の成立
おわりに