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翔太と猫のインサイトの夏休み 哲学的諸問題へのいざない
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ナカニシヤ出版 |
発売年月日 | 1995/12/25 |
JAN | 9784888482899 |
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翔太と猫のインサイトの夏休み
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商品レビュー
4.8
7件のお客様レビュー
哲学のお手本としては本当に素晴らしい一冊でした。 哲学らしく「小難しい話」を、哲学らしく「ネチネチ細かく」、でもとても丁寧に展開してくれます。 また、取り上げる内容も誰もが一度は考えたことがある哲学の入り口のテーマなので、ハマるととても面白く読めると思います。 ただ、それに対する...
哲学のお手本としては本当に素晴らしい一冊でした。 哲学らしく「小難しい話」を、哲学らしく「ネチネチ細かく」、でもとても丁寧に展開してくれます。 また、取り上げる内容も誰もが一度は考えたことがある哲学の入り口のテーマなので、ハマるととても面白く読めると思います。 ただ、それに対する哲学的思考および結論はとても本格的なので、ここまで考えることが哲学なんだ、という重たさに難しさを感じますが、少し立ち止まってしっかり考える人はさらに素晴らしい知的興奮を与えてくれる一冊なんだと思います。 そうはいっても、著者が本書の中で書いた通り、この本を読んで分かったつもりになっているなら全然ダメ、ということなんだろうな。
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哲学紹介というと、どうしても誰それがこういうことを言った、のように「思想の紹介」になってしまいがちである。 「結果がこれこれである」ということと、「結果がこれこれになってしまう」ということは全く別である。池田某と同じで、永井さんも哲学をしてみせてくれる。本を閉じて、歴史のこと、愛...
哲学紹介というと、どうしても誰それがこういうことを言った、のように「思想の紹介」になってしまいがちである。 「結果がこれこれである」ということと、「結果がこれこれになってしまう」ということは全く別である。池田某と同じで、永井さんも哲学をしてみせてくれる。本を閉じて、歴史のこと、愛のこと、宇宙のこと、考えてしまう。 哲学は思想ではない。生きた考えであり、動きである。大事なことを一度つかんでしまえば、決して惑わされない。それが、ことばであり、存在なのである。 偶然にしろ、必然にしろ、そのように言えてしまうのだ。「ない」ということばが「ある」。「偶然」と言ってしまう「必然」がある。おおよそ、ひとは何かをしてしまう。この意味という網の目から逃げ出すことができない。とりあえず、そういうことに「なってしまって」いるのだ。理由が問えない。「信じ込まなきゃいけない」というのはそういうこと。 世界は「在る」より他ない。そして、あちらではなくてこちらに「わたし」がいてしまう。宇宙の果てを調べれば生命がわかると言うけれど、どんなにあがいても、「わたし」が「わたし」であることは物質からわかるはずがない。科学は物質による神話であることがわかる。では、どうして、この存在を「信じて」その中で「生きて」しまうのか。 疑問がつきなくて、とてもじゃないが夏休みでは足りない。4日だろうと40日だろうと、ひとはずっと考え続けている。ひとつの精神の中で気付きを得るために。インサイトの魂は不滅の中で、いつだってよみがえり話しかけてくる。
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翔太が見た夢、それについてとことん考えて考えて考えていく翔太と、猫のインサイト。 例えば、今この現実が夢でないと何で言えるのか、何故あることが正しいと言えるのか、などなど。 基本的に翔太とインサイトの問いかけと応答で成り立つ本書。「これはどう?」「こう考えてみたらどうだろう...
翔太が見た夢、それについてとことん考えて考えて考えていく翔太と、猫のインサイト。 例えば、今この現実が夢でないと何で言えるのか、何故あることが正しいと言えるのか、などなど。 基本的に翔太とインサイトの問いかけと応答で成り立つ本書。「これはどう?」「こう考えてみたらどうだろう?」それぞれに対して、彼らは自分なりに考えた答えを出していくのだが、その流れがスピーディーでついて行けないことも多々。 そこで「ちょっと待てよ」と目を閉じて、頭の中で疑問や論点を反芻し、整理する。そういう営みをしていかないと読めないし、読者も考えて欲しいというのが著者の考えだし。 頭に汗を書くには良い本です。 章ごとにテーマや論点というものがありますので、興味があるのを今後深めてみるってものいいですよ。 例えば三章「さまざまな可能性のなかでこれが正しいといえる根拠はあるか」に興味を持ったら、『倫理とは何か』(産業図書)に進むとか。 まず自分で考えること。それが第一歩/入門と言うのなら、グレイトな入門書かと思います。
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