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モンキービジネス 2008 vol.1 野球号
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モンキービジネス 2008 vol.1 野球号

柴田元幸(著者)

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モンキービジネス 2008 vol.1 野球号

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ヴィレッジブックス
発売年月日 2008/04/19
JAN 9784863320086

モンキービジネス 2008 vol.1

¥110

商品レビュー

3.7

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2014/02/05

メルヴィルのバートルビーのみ読了。 奇妙な書写人を雇ってしまった男が、その理性ゆえに、頑なな自己を貫くバートルビーに振り回されるという筋。 理性の狭間に置いてきぼりを食らったようなバートルビーの佇まいが妙に印象深く、淡々と彼の生涯に想いを馳せてしまう読後感。 単純に、バートルビ...

メルヴィルのバートルビーのみ読了。 奇妙な書写人を雇ってしまった男が、その理性ゆえに、頑なな自己を貫くバートルビーに振り回されるという筋。 理性の狭間に置いてきぼりを食らったようなバートルビーの佇まいが妙に印象深く、淡々と彼の生涯に想いを馳せてしまう読後感。 単純に、バートルビーに人格と人権を認めるから扱いにくいのであって、次の借家人のように力尽くで追い出してしまえば済むはなしだが、法を扱う立場であり、また感情と言うものに従って動いたことがなく、自らをもって理性的と任じるがゆえ、語り手はバートルビーを無碍に扱えない。 バートルビーには、理性がないわけではない。むしろ、「そうしない方が良いのです(I would prefer not to…)」という話し方には、気味が悪いほどの丁寧さがある。ターキーやニッパーズといった古参の書写人たちに比べたら、かなり物静かだ。 にもかかわらず、バートルビーには、はなしが通じない。彼は語り手や、他の登場人物とは異なる。頑固や意地といつたものではなく、ただ、完全に行き違う。 語り手にはそれが耐えられない。 語り手は、バートルビーにも人生があり、自らにも理解可能な理由があると考えたがる。バートルビーの人生に同情しようと試み、哀れみをもって彼を許そうとする。 だが、語り手のそうした努力もバートルビーにとっては埒外で、結局、語り手はバートルビーに変化を求めるのを諦め、自らが離れる方を選ぶ。 人間の、理性ゆえの懊悩のおかしみというか、コントロール不能なものに出会ってしまった者の不運がうまく描かれた佳作だった。 それにしても、バートルビーとは一体何者だったんだろう。

Posted by ブクログ

2011/06/29

2011年5月はとにかく積読本を減らそうと思っていました。モンキービジネスは買いそろえていたのですが、いつも好きな部分しか読んでいなかったので全部ちゃんと読もう!と思いまして…。 ちなみにこの本再読中に「血」の部分でしおりを発見しました。そうです買った当初もこの作品がどうしてもニ...

2011年5月はとにかく積読本を減らそうと思っていました。モンキービジネスは買いそろえていたのですが、いつも好きな部分しか読んでいなかったので全部ちゃんと読もう!と思いまして…。 ちなみにこの本再読中に「血」の部分でしおりを発見しました。そうです買った当初もこの作品がどうしてもニガテーと思ったのでほうりなげたんだったorz。 小川洋子の対談はいいですね(にこにこ)。あと尾崎翠にはいつかちゃんと挑戦してみたいなぁ…。 小野正嗣はちょっと苦手かも。

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2008/08/31

久々に当たりの雑誌。今回は野球に関する号。 作家陣は癖のある人ばかりだけれど、そのせいか最終的にはうまい形にまとまっている。 対談から始まり、国内外問わずの古典や現代小説など一つのテーマ、或はカテゴリに嵌め込もうとしていないのも面白さの所以かな。カフカの漫画が読めるのはこの雑誌く...

久々に当たりの雑誌。今回は野球に関する号。 作家陣は癖のある人ばかりだけれど、そのせいか最終的にはうまい形にまとまっている。 対談から始まり、国内外問わずの古典や現代小説など一つのテーマ、或はカテゴリに嵌め込もうとしていないのも面白さの所以かな。カフカの漫画が読めるのはこの雑誌くらいではないかしら。 時折差し挟まれる油絵のような挿絵も魅力的。

Posted by ブクログ

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