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アーサー王物語 岩波少年文庫3057
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1957/12/10 |
JAN | 9784001130577 |
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商品レビュー
3.8
9件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ブリテンの知らない地名や欧州の民族の名前が次々と出てくるので,子供の頃はとっかかりが難しい物語に思えて敬遠していた。アーサー王の物語は英国は勿論,最近では日本のサブカルチャー文化の中でも必須の知識と思われ改めて古い本を紐解いた。 1957年発行の本書だが,文体は平易かつ格調高く,版画調の挿し絵は古い時代への想像をかき立てる。また,数あるアーサー王物語から厳選して分かりやすく構成されていることも評価できる。今では手に入らない本のようだが,アーサー王の入門書として素晴らしい本だと思った。 多くの分野へ影響を与えた昔からある物語なので,内容はどこかで聞いたことがあるような話も多かった。
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1. 日付 2020年7月26日 2. 本のタイトル アーサー王物語 3. 本の要約まとめ(150-300字程度) 中世イギリスを舞台にした、アーサー王と円卓の騎士達の勇気と品格を備えた騎士道物語。アーサー王がエクスカリバーに選ばれログレス王国の王様となる話から、ランスロットとグウィネヴィアの不倫から王国の滅亡の話等、円卓の騎士主要メンバー(ガウェイン、トリスタン、ガラハッド、ラーンスロット)に関する短編集で構成されている。 最後の話はアーサー王は右腕であったラーンスロットと妻のグウィネヴィアを巡って仲間割れしてしまい、さらにモルドレッドの裏切りに合う。アーサー王とモルドレッドの最後の戦いではほとんどの人が死に、アーサー王も瀕死となる。ブリテン国が再び必要とした時は戻ると伝え、アーサー王はアヴァロンに向かったのであった。 4. 感想(本の中で一番感動したこと) 中世イギリスの中での理想の国・人達として、ログレス王国・アーサー王と円卓の騎士が描かれている。彼らは騎士道を重んじ、勇敢で人情厚く、人々のために戦う姿が描かれている。ここから当時の人々の価値観を想像できる。 物語に出てくる登場人物達はとても感情豊かで、物語も良くできており、とても楽しめた! そんな人達でも欲望から不倫や裏切りという過ちを犯してしまい、最後は不幸な死を迎えることがある。 聖杯の探求では唯一ガラハッドだけが辿り着けたが、強さや美しさだけでなく、清く汚れのない心を持たなければ、幸せになることはできないことを聖杯の探求の物語は伝えたかったのかなと感じた。 特に印象に残った話は「トリスタンとイズーの悲恋物語」であった。二人は魔法の薬の力もあって、強い愛情を育んだが、当時の情勢で二人は結ばれることができなかった。 そして、トリスタンは最後にイズーと会うことを願ったが、叶うこともなく同じ墓にバラと共に埋められた。その白と赤のバラは互いに寄り添い合うように成長し、赤と白の花が咲く一つの木になった。 この話から、どんなに愛し合っていても自分の身分や周りの人を考えると叶わない恋というのはどれだけ辛いことなんだろうと感じた。地位や名誉のための諦めはできたとしても、人を愛する気持ちを諦めるというのは他とは違う気がする。読み終わった後もどういう形が良かったのだろうと想像するが、叶わぬ恋をしてしまった時点で諦めても・諦めなくても幸せになる道はないのかもしれない。 傍から見ると不幸せに見えるかもしれないが、当人達は互いに愛し合う気持ちを忘れずにそのまま死ぬことができたのなら、幸せだったのかもしれない。 悲しい恋物語は読み終わった後に、なんとも言えない物悲しい、切ない気持ちになりますね。
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・マーリンの最期が未収録 ・人妻との不倫は、破滅への前奏曲。現実や他の神話・伝説でもそうだが、ことにイングランド系の神話はこの手のフラグ立てが多い気がする ・時間の経過がわかりにくい。アーサー王が滅する直前に、アーサー王の妃にモルドレッドが言い寄るシーンがあるけど、王が老年ならば...
・マーリンの最期が未収録 ・人妻との不倫は、破滅への前奏曲。現実や他の神話・伝説でもそうだが、ことにイングランド系の神話はこの手のフラグ立てが多い気がする ・時間の経過がわかりにくい。アーサー王が滅する直前に、アーサー王の妃にモルドレッドが言い寄るシーンがあるけど、王が老年ならば、王妃もかなりの年齢なのでは……? それほど美しかったのか……?
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