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アーサー王物語 の商品レビュー

3.8

10件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  4. 2つ

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2025/02/01
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グリーンの原著23のうち7つを省いたものである。それでも概要はわかったし300ページちかくあった。アーサー王だけの冒険活劇話であると思っていたが、アーサーが王になるまではほんの一部であり、あとは円卓の騎士の話であった。少年少女文庫であるが内容はけっこうある。

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2022/06/17
  • ネタバレ

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 ブリテンの知らない地名や欧州の民族の名前が次々と出てくるので,子供の頃はとっかかりが難しい物語に思えて敬遠していた。アーサー王の物語は英国は勿論,最近では日本のサブカルチャー文化の中でも必須の知識と思われ改めて古い本を紐解いた。  1957年発行の本書だが,文体は平易かつ格調高く,版画調の挿し絵は古い時代への想像をかき立てる。また,数あるアーサー王物語から厳選して分かりやすく構成されていることも評価できる。今では手に入らない本のようだが,アーサー王の入門書として素晴らしい本だと思った。  多くの分野へ影響を与えた昔からある物語なので,内容はどこかで聞いたことがあるような話も多かった。

Posted byブクログ

2020/07/26
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1. 日付 2020年7月26日 2. 本のタイトル アーサー王物語 3. 本の要約まとめ(150-300字程度) 中世イギリスを舞台にした、アーサー王と円卓の騎士達の勇気と品格を備えた騎士道物語。アーサー王がエクスカリバーに選ばれログレス王国の王様となる話から、ランスロットとグウィネヴィアの不倫から王国の滅亡の話等、円卓の騎士主要メンバー(ガウェイン、トリスタン、ガラハッド、ラーンスロット)に関する短編集で構成されている。 最後の話はアーサー王は右腕であったラーンスロットと妻のグウィネヴィアを巡って仲間割れしてしまい、さらにモルドレッドの裏切りに合う。アーサー王とモルドレッドの最後の戦いではほとんどの人が死に、アーサー王も瀕死となる。ブリテン国が再び必要とした時は戻ると伝え、アーサー王はアヴァロンに向かったのであった。 4. 感想(本の中で一番感動したこと) 中世イギリスの中での理想の国・人達として、ログレス王国・アーサー王と円卓の騎士が描かれている。彼らは騎士道を重んじ、勇敢で人情厚く、人々のために戦う姿が描かれている。ここから当時の人々の価値観を想像できる。 物語に出てくる登場人物達はとても感情豊かで、物語も良くできており、とても楽しめた! そんな人達でも欲望から不倫や裏切りという過ちを犯してしまい、最後は不幸な死を迎えることがある。 聖杯の探求では唯一ガラハッドだけが辿り着けたが、強さや美しさだけでなく、清く汚れのない心を持たなければ、幸せになることはできないことを聖杯の探求の物語は伝えたかったのかなと感じた。 特に印象に残った話は「トリスタンとイズーの悲恋物語」であった。二人は魔法の薬の力もあって、強い愛情を育んだが、当時の情勢で二人は結ばれることができなかった。 そして、トリスタンは最後にイズーと会うことを願ったが、叶うこともなく同じ墓にバラと共に埋められた。その白と赤のバラは互いに寄り添い合うように成長し、赤と白の花が咲く一つの木になった。 この話から、どんなに愛し合っていても自分の身分や周りの人を考えると叶わない恋というのはどれだけ辛いことなんだろうと感じた。地位や名誉のための諦めはできたとしても、人を愛する気持ちを諦めるというのは他とは違う気がする。読み終わった後もどういう形が良かったのだろうと想像するが、叶わぬ恋をしてしまった時点で諦めても・諦めなくても幸せになる道はないのかもしれない。 傍から見ると不幸せに見えるかもしれないが、当人達は互いに愛し合う気持ちを忘れずにそのまま死ぬことができたのなら、幸せだったのかもしれない。 悲しい恋物語は読み終わった後に、なんとも言えない物悲しい、切ない気持ちになりますね。

Posted byブクログ

2016/07/21

・マーリンの最期が未収録 ・人妻との不倫は、破滅への前奏曲。現実や他の神話・伝説でもそうだが、ことにイングランド系の神話はこの手のフラグ立てが多い気がする ・時間の経過がわかりにくい。アーサー王が滅する直前に、アーサー王の妃にモルドレッドが言い寄るシーンがあるけど、王が老年ならば...

・マーリンの最期が未収録 ・人妻との不倫は、破滅への前奏曲。現実や他の神話・伝説でもそうだが、ことにイングランド系の神話はこの手のフラグ立てが多い気がする ・時間の経過がわかりにくい。アーサー王が滅する直前に、アーサー王の妃にモルドレッドが言い寄るシーンがあるけど、王が老年ならば、王妃もかなりの年齢なのでは……? それほど美しかったのか……?

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2013/09/16

よく理解できないまま、「これは読んだ後いろいろ調べなきゃいけないな」と思いながら読みました だいぶ前に「アーサー王と円卓の騎士」を読んだことがある気がするんだけど内容もいまいち覚えていませんし、 なんかほんと、この物語そのもののことがよくわかりません(笑) 授業でやったうっすらと...

よく理解できないまま、「これは読んだ後いろいろ調べなきゃいけないな」と思いながら読みました だいぶ前に「アーサー王と円卓の騎士」を読んだことがある気がするんだけど内容もいまいち覚えていませんし、 なんかほんと、この物語そのもののことがよくわかりません(笑) 授業でやったうっすらとした知識が余計に邪魔をします なにから調べたらいいのやら。

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2012/08/28

なつかしい岩波少年文庫 うん十年ぶりに手に取りました あまりにも有名なアーサー王の名ですが 円卓の騎士など また読んで面白かったです ちょくちょく知っている話しもあり 知らなかった話もあり 「聖杯」はキリスト教徒には特別なものですね 訳がやはり時代の流れでしょうか ちょっと古い...

なつかしい岩波少年文庫 うん十年ぶりに手に取りました あまりにも有名なアーサー王の名ですが 円卓の騎士など また読んで面白かったです ちょくちょく知っている話しもあり 知らなかった話もあり 「聖杯」はキリスト教徒には特別なものですね 訳がやはり時代の流れでしょうか ちょっと古い感じ(当たり前ですが)がしました ≪ 中世の 騎士も祈りは ただ一つ ≫ 

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2009/10/04

アーサー王がエクスカリバーを抜いてログレス王国の王になってから、ランスロットと王妃グウィネヴィアとの一件を発端とする王国崩壊までの話。短編集の連作。円卓の騎士一人ひとりが(一部除く)高潔で素晴らしい人物だが、短編が多くキャラクターが立つほど掘り下げた話が書いてなかったのが残念。だ...

アーサー王がエクスカリバーを抜いてログレス王国の王になってから、ランスロットと王妃グウィネヴィアとの一件を発端とする王国崩壊までの話。短編集の連作。円卓の騎士一人ひとりが(一部除く)高潔で素晴らしい人物だが、短編が多くキャラクターが立つほど掘り下げた話が書いてなかったのが残念。だが、アーサー王伝説自体は興味深い。

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2009/10/10

これ、今では絶版状態なんですよね〜。  う〜ん、どうしてこういう本が絶版になっちゃうのかなぁ・・・・。  まあ現代社会では中世騎士物語よりはSF物語の方がハラハラ・ドキドキ感が味わえるし、この物語の3つの柱のうちの1つ「宮廷恋愛物」はあまりにもくだらないって言えばくだらない・・・...

これ、今では絶版状態なんですよね〜。  う〜ん、どうしてこういう本が絶版になっちゃうのかなぁ・・・・。  まあ現代社会では中世騎士物語よりはSF物語の方がハラハラ・ドキドキ感が味わえるし、この物語の3つの柱のうちの1つ「宮廷恋愛物」はあまりにもくだらないって言えばくだらない・・・・とも言えるんだけど。  何せ宮廷恋愛物っていうのは基本的に「不倫の物語」だし、「プラトニック・ラブ」を前提としているようなところがあるし、現代の自由恋愛とはそもそも恋愛に関する価値観・・・・みたいなものが大きく乖離しているからねぇ。  でもね、「騎士道」なるものを理解するにはこういう物語が一番手っ取り早いと Brunnhilde は思うんですけどね。 この本、タイトルこそは「アーサー王物語」ですが、以下の目次を見ていただくとわかるようにどちらかと言えば「アーサー王と円卓の騎士の物語」というタイトルの方が似合うように感じます。  だってアーサー王に関する記述ゼロ (0) の章もあるんですから。  1.アーサー王と2本の剣  2.悲運の兄弟、バリンとバラン  3.ガウェイン卿と緑の騎士  4.トリスタンと美女イズーの悲恋物語  5.ジェレインとイーニッド姫  6.ガウェイン卿とラグネル姫  7.ラーンスロットとエレイン姫の物語  8.カメロットにあらわれた聖杯  9.ガラハッド卿の初冒険 10.ラーンスロット卿の冒険 11.カーボネック城に着いた、ラーンスロットとガウェイン 12.探求の終わり 13.ラーンスロットと王妃グウィネヴィア 14.モルドレッドのたくらみ 15.最後の戦い 16.アヴァロン 上(↑)でもちょっと触れたけれど、「アーサー王と円卓の騎士の物語」は大きく分けて3つの要素から成立している物語だと Brunnhilde は思っています。  1つ目はブリトン人(?)の英雄アーサーにまつわるいろいろな説話を集めた膨大な物語群、2つ目は円卓の騎士達の恋と冒険の物語そして3つ目が聖杯伝説です。  本来は別々に成立したと考えられる説話が寄り集まってできているのが「アーサー王と円卓の騎士の物語」なんですよね〜。  KiKi もかなりの数の「アーサー王と円卓の騎士の物語」を読んできているのですが、そんな中でこの岩波少年文庫の1冊は超有名な物語はほぼ網羅されている恰好の入門書だと思います。   個人的に好きな登場人物はガウェイン卿と魔法使いマーリン。  そして妖女モルガーナ。  湖の騎士ラーンスロットは正直なところ彼のどこが「1番すぐれた騎士」なのか、Brunnhilde にはチンプンカンプンなのです。  だいたいかなわぬ恋に身を焦がし、妖術によって別の女性をそのかなわぬ恋の相手と勘違いした末に結ばれちゃったからといって発狂しちゃうような男のどこが高貴なんだろうか???  まあ彼と王妃グウィネヴィアの不倫騒動がきっかけでアーサー王の理想の王国ログレスが滅びていく一方で、彼が発狂するきっかけとなった女性との間にできた子供が聖杯の騎士となる・・・・という意味ではキー・パーソンであることだけは認めざるを得ないんですけどね。   キリスト教徒ではない Brunnhilde にとって聖杯探求の物語は正直なところ「わかったような、わからないような」という感じなのですが、こういう英雄譚を子供の頃から聞かされて育った中世の人たちが「○○騎士団」な〜んていうのに参加して聖地奪回やら聖杯探求に駆り出されていったのかと思うとちょっと複雑な気分です。     いずれにしろこういう物語を読んでいて Brunnhilde が1番楽しいと思うのは、まったく別の物語に思える神話・伝承がもとを正せば1つの同じ思想につながっているように感じさせられるそのデ・ジャ・ヴ感にあるような気がします。  アーサー王とジークフリート(ニーベルンゲンの歌)とアラゴルン(指環物語)はどこか似ていると思うし、マーリンとヴォータン(もしくはオーディン)とガンダルフもどこか似ているように感じます。 又、ワグネリアンである Brunnhilde にとっては「トリスタンとイゾルデ」の物語や「パルシファル」の物語との関連性もあるので、決して避けては通れないのがこの「アーサー王と円卓の騎士の物語」なんですよね〜。  因みにこの岩波少年文庫では過去に「ニーベルンゲンの歌」から若き日のジークフリートの冒険譚を扱った「ニーベルンゲンの宝」という本も出ていたようなのですが、こちらも絶版状態です。  何だかさびしいなぁ・・・・。 

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2009/10/04

マロリーを中心にアーサー王伝説を再話したもの。アーサーの誕生から最後の戦いまで、伝説の全体像がわかる構成でビギナーにオススメの本。「サー・ガウェインと緑の騎士」が収録されてるのもうれしい。 アーサーが若いのに王になったとたん「わし」というのは、かなり違和感だが、それ以外は訳文も読...

マロリーを中心にアーサー王伝説を再話したもの。アーサーの誕生から最後の戦いまで、伝説の全体像がわかる構成でビギナーにオススメの本。「サー・ガウェインと緑の騎士」が収録されてるのもうれしい。 アーサーが若いのに王になったとたん「わし」というのは、かなり違和感だが、それ以外は訳文も読みやすい。現在在庫切れだが、岩波少年少女文庫なので大抵の図書館に常備してると思う。

Posted byブクログ

2009/10/04

小学生のときにはまった。硬質で気高くてアホな騎士様と王様がステキ。ランスロット卿はうっとおしくて好きじゃなかった記憶があります。

Posted byブクログ