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遺された妻 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1985/08/01 |
JAN | 9784122012486 |
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遺された妻
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1985年刊行。この種の書、特に遺書も集積されているので、感傷過多の読後感になるのはある意味止むを得ない。が、それだけなら、読んだだけとなってしまう。また、所謂戦犯裁判批判やアジア・太平洋戦争の開戦責任を言い立てるだけでも同様。なので、何らかの意味を見出すとすれば…。①捕虜殺害を指示した上官(それなりに理由があるようだが)が裁判を受ける前に責任自決し、結果、部下が有罪となったケース。成程、裁判には限界があるが、少なくとも記録は残存し、それに基づく批判が(後世の歴史家によるものかもしれないが)可能になる。 が、責任自決をしてしまい、あまつさえ命令を遂行したに過ぎない部下に責任を被せてしまうならばどうか。告知聴聞弁明の機会を全うせず、関連記録の残らない自決には、無意識の無責任が含まれるのだ。②もし当該被告人が無期ないし終身刑ならどうか?。生きていさえすれば、誤判ないし刑の過剰に対する、意味ある異議申立が可能となったはず。勝者の裁判であろうとなかろうと、死刑であるが故に事後の是正の道が封じられてしまう。③また、ここまで身綺麗に自らを処することができるのか。被告人ら真なる心裡にも関心が向く。 PS.再婚した女性の取材と遺書掲載は遠慮した点(悪いわけではない)は、本書の内容吟味において留意すべきか。
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