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誰かが手を、握っているような気がしてならない
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2008/03/22 |
JAN | 9784062145558 |
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誰かが手を、握っているような気がしてならない
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商品レビュー
3.7
12件のお客様レビュー
サクサクとテンポよく読める文体だが、その作品内世界は不条理である。それなのに描かれているのは平凡な日常なのだから何をやろうとしているのか、全く分からない。結末まで読んでみたもののよくわからない人々が喋っているだけで何やら変な世界に放り込まれたような気分である。
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誰かが私の左手を握っているような気がする。 手を見る。なんでもないようなただの神の手だ。動かしてみる。それでも誰かが、私の手を握っているような気がしてならない。その感触だけがある。弱く、不確かではあるが、そんな感触がある。気味が悪い。得体の知れなさを感じる。しかし、私にとって、得...
誰かが私の左手を握っているような気がする。 手を見る。なんでもないようなただの神の手だ。動かしてみる。それでも誰かが、私の手を握っているような気がしてならない。その感触だけがある。弱く、不確かではあるが、そんな感触がある。気味が悪い。得体の知れなさを感じる。しかし、私にとって、得体の知れないものがあるという事がどれだけ救いであるか。私はその気味の悪さを抱きしめたかった。私は少し落ち着いて泣き止んだ。空を見る。青い。細い雲が幾筋か浮かんでいる。ああ私は孤独に憧れている。お前は孤独だと言って欲しい。神よお前は孤独だ、と。だから一緒にいてやると言って欲しい。しかし神にそんなこと言える者はいない。私が死んだみたいに言いふらした人がいたけどらどっこい生きている。私だって出来れば死にたい。私はただ存在しているだけの状況に全然慣れないね、なんでだろう、いっこうに慣れない。無限の時間に囚われていてなんとなく存在している状況に慣れない。 私は別に普通だと思ってた、自分が薄汚れているなんて考えた事がなかった、でも、真っ白な人達の前に出て始めて自分が薄汚れている事に気付いたんだ。
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よかった!!前田司郎の小説で一番好きかも いろんな人の視点で、考えていることがぬるっと境目なく入れ替わっていったりする。 神様っていうのが本当に気取りなくさり気なく手を握ってくるようにそばにいる存在ぽくて優しくてたまらんくなる
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