1,800円以上の注文で送料無料

意味と無意味
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

意味と無意味

モーリス・メルロー=ポンティ(著者), 滝浦静夫(著者)

追加する に追加する

意味と無意味

定価 ¥4,950

3,795 定価より1,155円(23%)おトク

獲得ポイント34P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 みすず書房
発売年月日 1983/01/01
JAN 9784622019404

意味と無意味

¥3,795

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2011/08/17

メルロ=ポンティ初期の論文集。セザンヌへの興味、ゲシュタルト心理学への接近は相変わらずだが、この時期はサルトルやボーヴォワールと共に雑誌をつくり、実存主義陣営の一角としてはりきっていた時期のようだ。サルトルを擁護する文章も幾つか載っている。 「映画と新しい心理学」ではゲシュタルト...

メルロ=ポンティ初期の論文集。セザンヌへの興味、ゲシュタルト心理学への接近は相変わらずだが、この時期はサルトルやボーヴォワールと共に雑誌をつくり、実存主義陣営の一角としてはりきっていた時期のようだ。サルトルを擁護する文章も幾つか載っている。 「映画と新しい心理学」ではゲシュタルト心理学を援用しつつ、映画に関しては「映画は映像の総和ではなく、時間的形態だ」(P79)といった刺激的な知見があらわれている。 第3部は「政治」を巡るエッセイが集められており、こういったものは『シーニュ』の後半にも多数あったが、メルロ=ポンティの政治論にはあまり興味がない。というか、当時のフランス、ヨーロッパの情勢に詳しくないので、あまりついて行けない。 彼はマルクス主義にしょっちゅう言及しているが、批判的に距離を取っている部分もあって、「マルクス主義者」というレッテルを貼ることはできない。メルロ=ポンティにはいつも、こうした「曖昧さ」があって、この人の思想をわかりにくくしていると思う。 興味深かったのは「戦争は起こった」で、1945年、終戦直後に発表された文章であるが、ドイツに占領されたパリでの状況をなまなましく語っており、そこに出くわした一人の知識人としての戸惑いを正直に表明している。 このへんの(現在につながる)20世紀ヨーロッパの歴史というものも、ちゃんと把握しておきたいなと感じた。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品