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寺社勢力
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寺社勢力
¥770
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
顕密仏教を中心とした「寺社勢力」に焦点を当てて日本中世社会を描く日本中世史の古典的名著ともいえる作品。著者の黒田俊雄が提唱し、日本中世史の定説的存在となっている「権門体制論」の良き入門書ともなっている。 本書の中で、嗷訴の際に最初はハプニングで神輿を捨てて逃げたのが、かえって朝廷...
顕密仏教を中心とした「寺社勢力」に焦点を当てて日本中世社会を描く日本中世史の古典的名著ともいえる作品。著者の黒田俊雄が提唱し、日本中世史の定説的存在となっている「権門体制論」の良き入門書ともなっている。 本書の中で、嗷訴の際に最初はハプニングで神輿を捨てて逃げたのが、かえって朝廷が神慮をおそれ要求にも譲歩し、神輿を造り替えて奉送することがあってから、神輿を「振捨て奉る」のが常套手段になったが、朝廷も対抗策を考え、神輿・神木を丁重に奉安する場所ともったいぶった作法をつくり出し、それが先例となって嗷訴が儀式化していったというエピソードが非常に興味深かった。
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1980年刊行。 大名・民衆・国人層など、中世を彩る階層は種々あるが、その一角を占めるのが寺社(権門を含むが、それだけではない)である。 寺社勢力の影響力は、派手さはないものの、信長と石山本願寺との抗争、比叡山焼討、武田晴信から信玄への改名を出すまでもなく、不可欠の考慮要素である。 本書は、中世(特に鎌倉時代か)の宗教勢力について、広く全体的に分析したものである。 著者は大阪大学教授。
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