荀子

木全徳雄(著者)

• 販売会社／発売会社: 明徳出版社
• 発売年月日: 1973/01/01
• JAN: 9784896192704

商品レビュー

2017/10/13

やや過激に感じるが、私は非常に共鳴する。やはり孟子より私は荀子である。孔子が尊崇すべき大賢であることは論を待たないが、その説を敷衍する際に私は荀子に依拠したい。孟子が汚濁の世において仁義を説いて回った点は少なからず感動を呼び起こすが、その説は世を離れて頭だけで拵えた観があり、極めて迂遠である。その点、荀子はやや激しいが、現実を直視している。孔子、荀子、呉子は私が共感して尊ぶ思想家だ。

2011/09/26

荀子といえば「性悪説」の方です。

ずっと興味はあったのですが、なかなか荀子の本って見かけないのでもう何年も放置してました。この本は、木全先生の時代や思想等解説付きだったので「いいかも」と思って借りてきましたが、解説部分は半分で挫折しました（笑）

内容は……うーん、やっぱり難しかったなぁ。あと五回くらい読まないと”理解”は出来ないかも。ほかの思想家さんのことよく知らないし、本文で批判されていても「？」な私です。
その関係で考えると、次は「孟子」か「墨子」ですね。でも、ホッブズやマックス・ウェーバーも捨てがたいので、読みやすそうなのから手を出していきます。

この本で気に入った部分は、

「蹞歩（きほ）して休まざれば跛鼈（はべつ）も千里」
……半歩ずつ歩いて休まなければびっこのすっぽんでさえ千里の道を行きつく……

「人の性は悪にしてその善なる者は偽なり」
人間の生まれつきは悪いもので、人間の善というのは偽、つまり思慮や練習努力の集積の結果である。

ってところかな。
こういう意味だって知ると、性悪説も考え方としては嫌いじゃないですね。この辺は読みなおそうと思って写メしておきました（笑）

また読みまーす！