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さようなら コロンバス 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 1992/08/01 |
JAN | 9784087600025 |
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商品レビュー
3.1
8件のお客様レビュー
初フィリップ・ロス作品。 貧しいユダヤ系アメリカ人の青年ニールと同じくユダヤ系だが富豪の娘ブレンダとの恋と破局を描いた作品。 1959年の作品ということで古臭い描写もかなりある。 特にブレンダに女性用避妊器具ペッサリーを付けさせようとするところや、母親に見つかったことで混乱す...
初フィリップ・ロス作品。 貧しいユダヤ系アメリカ人の青年ニールと同じくユダヤ系だが富豪の娘ブレンダとの恋と破局を描いた作品。 1959年の作品ということで古臭い描写もかなりある。 特にブレンダに女性用避妊器具ペッサリーを付けさせようとするところや、母親に見つかったことで混乱するブレンダを責めるニールのところなんかは今読むとおかしいシーンなのだが、気持ち悪さも感じてしまう。 まあ、それは時代からしてしょうがないのだが。 2人の良くも悪くも純粋な恋愛、若さゆえの衝動や悩みなど普遍的なものもある。 個人的には黒人少年とのやり取りが良かった。同じ階層にいるからこその貧しさ故の思いやりというか、そういうものを感じた。 素晴らしい青春小説ではある。 だが20代前半に読んでたらもっと惹かれたかもしれない。読むのが遅すぎたかな。
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いわゆるボーイミーツガールの物語。 おじの家(実際主人公の相手をするのはおばさんだが)に厄介になっている図書館員の青年が、真夏のプールで出会ったリッチな住宅地に住む女子大生に恋をし、付き合っていくうちに彼女の家に招待されるまでになっていく。 彼女のボーイフレンドとして彼女の兄...
いわゆるボーイミーツガールの物語。 おじの家(実際主人公の相手をするのはおばさんだが)に厄介になっている図書館員の青年が、真夏のプールで出会ったリッチな住宅地に住む女子大生に恋をし、付き合っていくうちに彼女の家に招待されるまでになっていく。 彼女のボーイフレンドとして彼女の兄の結婚式にも参加し、次は自分もあるかと考えていたときにある事件が起こり……。 自分のことを彼女がどのように思ってくれているのか良く分からない段階から、徐々に愛情を感じ合う二人の関係性が瑞々しく描かれて、青春の甘さとほろ苦さを久々に味わった。ただ少し不思議に思ったのは、アメリカの状況を良く知らないので何とも言えないが、まだ娘の正式な恋人とも認めていないような男を、何週間も泊めさせてあげるということがあるのかなあということ。 また小説の中では主要登場人物がユダヤ系なので、安息日や教派など宗教に関する話題も出てくるが、前面に取り上げられている訳ではないので、特別な予備知識なく読み進めることはできると思われる。 そのほか、本筋ではないが、図書館にやって来てゴーギャンの画集に熱中する黒人少年に示す心遣いや、彼女のおじのセールスマンが酔いながら彼に話す話など、小説を読む楽しさを味わわせてくれるエピソードもなかなか良い感じだ。 かなり昔に購入だけはしていた本。もう少し感受性が豊かだった時代に読んでおけば良かったかな。
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この時代の雰囲気とか、ユダヤ教の人々の考え方とか、そういうのを理解すればもうちっと分かるんかとは思う。 逆説的に言うなら、まぁさっぱり分からんわけですよ。この男は一体何がしたいのか。いや単に避妊したいだけなのかな。でもってそれが見つかったらもうおしまいだーって、そこまでの話なんだ...
この時代の雰囲気とか、ユダヤ教の人々の考え方とか、そういうのを理解すればもうちっと分かるんかとは思う。 逆説的に言うなら、まぁさっぱり分からんわけですよ。この男は一体何がしたいのか。いや単に避妊したいだけなのかな。でもってそれが見つかったらもうおしまいだーって、そこまでの話なんだろうか。もしくは単に二人がガキだったということだろうか。 とかなんとか色々と妙な感じなのですよ、この読後感が。 とりあえずユダヤ人の風俗みたいなのが興味深かったなぁ、というわけで歴史書みたいに読めば良いかね。
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