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遠くて近い国トルコ 中公新書162
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遠くて近い国トルコ 中公新書162

大島直政(著者)

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遠くて近い国トルコ 中公新書162

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 1968/05/25
JAN 9784121001627

遠くて近い国トルコ

¥220

商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2024/05/29

遠くて近い国トルコ 著:大島 直政 中公新書 162 なつかしのトルコといった感。 ロシア・ソビエトを仮想敵国としてきた、日本、そして、トルコ それを遠くて、近い国といっています 東洋と西洋との対比、明治維新、日露戦争にて台頭していった日本は 本書がかかれた1960年代はまだ...

遠くて近い国トルコ 著:大島 直政 中公新書 162 なつかしのトルコといった感。 ロシア・ソビエトを仮想敵国としてきた、日本、そして、トルコ それを遠くて、近い国といっています 東洋と西洋との対比、明治維新、日露戦争にて台頭していった日本は 本書がかかれた1960年代はまだ、トルコのお手本として日本を位置づけています 世界無比の親日国と紹介されています 気になったのは、以下です ・トルコの人々が今日の日本のことを比較的よく知っていて、彼らの近代化、国家建設の目標にしているほどなのに、日本人はトルコに対して、とくにその世界史において演じた重大が役割について全然といっていいくらい知ってはいない ・トルコ人はよく、「明日何々をします」と言うが、この「明日」は文字通りの意味ではなく、「そのうち」のことだと受け取らねばならない。  明日というのは、無限に続く未来の一日のことなのだから ・「今日できることは明日に延ばすな」というモラルはイスラム世界では見つけにくい。  逆に「明日できることは今日するな」という考え方が強い ・イスタンブール:紀元328年、ローマ帝国コンスタンティヌスは腐敗の極に達したローマを見捨てて、帝国を再建すべく、このビアンティウムに遷都し、第二のローマを建設したのであった ・イランでは、商人から物を買うのに3日はかかる  つまり、3日間値切り続けてようやく公正な値になるという大仕事なので、十分もねばれば、イランで3日かかった値に下がるトルコのほうが買い易い ・世界史において、トルコの演じた役割は大きく、かつ重要である。ヨーロッパの中・近代史はトルコ抜きには語り得ない ・トルコは中近東第一の高等教育国と言えるであろう ・ハレムは元来、アラビア語の「ハラム」(聖なる場所)に由来し、メッカや、メジナの聖地を意味する言葉であったが、イスラム帝国の伸長とともに、帝王が愛妾を住まわせる「後宮」の意味に転じてしまった。 ・都市部はともかく、一歩農村に踏み入れば、「トルコ革命、未だならず」という感を深めるであろう  都市のオフィスや家々のほとんどには、アタチュルクの小さな胸像が置かれ、街々には彼の銅像が立ち並んでいるが、それは言い換えればアタチュルクの革命が未だ完成していないからであって、彼の厳しい眼差しは「トルコの革命はまだ終わっていない。我が理想の実現は君たちの肩にかかっているのだ」と呼び掛けているようだ ・スペインやポルトガルにおいては、「征服(レコンキスタ)」という言葉は、西洋の東洋に対する勝利を意味するが、「征服(フェテイフ)」は逆に東洋の西洋に対する勝利の意味で使われるのである ・カリフとはマホメットの血を受け継いだ者のみが継承し得る回教の聖なる権威であったのだが、ここにアラブ民族ではなく、マホメットの血を受けていない、セリム一世がその聖位についたのである  代々のトルコ皇帝はスルタンであり、同時にカリフであるという政教両面の権力を得ることになり、これを、「スルタン・カリフ制」と称する ・セリム一世の死により、1520年に即位したシュレイマンは、30余代に及ぶ歴代スルタンの中最大の英主であり、「大帝」と尊称されている  シュレイマン大帝こそはまさに「スルタンの中のスルタン」であった  帝国内の20以上の民族の統治のため、宗教法、民法、商法、軍法などを集成した大法典「諸海の聚流」を編纂した。このため彼は「立法者」と呼ばれる ・対米感情はあまりよくないが、トルコは中近東で一番アメリカが頼りにできる国である  それは反米感情など問題にならぬほど反ソ感情が強いからだ ・対ソ憎悪感は第二次大戦後もますます激しくなり、朝鮮戦争に12000の軍隊を派遣したことから、スターリンはソ連トルコ友好条約を一方的に破棄したし、トルコはそのためNATOに正式加盟してしまった ・今日、トルコ政府が頭を悩ましている問題の一つに、クルド民族対策がある ・トルコの未来がかかっているこのアナトリア半島東部を、不毛の草原から緑地帯に変えるためには、一朝一夕の努力では不可能だ。少しずつ気長にやっていかねばならない  トルコ人がよく口にする言葉 ゆっくり、ゆっくりの精神が何より必要である 目次 はじめに Ⅰ イスタンブール Ⅱ 遥かなるトルコ Ⅲ 大帝国の興隆と没落 Ⅳ アタチュルク以後 Ⅴ 未来を秘めた土地 あとがき ISBN:9784121001627 出版社:中央公論新社 判型:新書 ページ数:194ページ 定価:660円(本体) 1968年05月25日初版 1995年03月30日22版

Posted by ブクログ

2019/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初期刊行の新書ってタイトルはまあ固いし、 文字もきっちり固いとお思いでしょう? ノンノンノンノン。 この作品に関してはそうは言わせませんよ。 大学時代にすごい名目付きで トルコに赴くことになった著者。 だけれどもそこですっかりとトルコ色に 染まってくるのです。 トルコ愛も伝わってきますが、 悲しきトルコがたどった歴史も出てきます。 それを救ってくれた人は ある人物だったわけで… 時間の概念って 本当に本はかっちりしすぎなのよね。 あまりにひどいのはだめだけどねぇ。

Posted by ブクログ

2007/05/01

トルコについての地誌。紹介されているエピソードや語り口が面白く、著者のトルコに対する思い入れが伝わってくる。世界随一の親日国トルコについて、少しは知っておいて損はないだろう。

Posted by ブクログ

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