息をするように。

岡田絵里香【著】

• 販売会社／発売会社: ベストセラーズ
• 発売年月日: 2008/03/14
• JAN: 9784584130636

商品レビュー

2013/11/02

生まれながらにして聾の女優さんのエッセイです。
この方の考え方がすごく自分と似ていて、途中自分と同じような境遇にあったりと共感できる部分がたくさんありました！
外で読書していたんですが、自分と重ねてしまい思わず泣きそうになりましたΣ(ﾉ∀｀*)ﾍﾟﾁ

2012/11/09

生徒が本を読んでいたので、「どんな本？」
と聞いたところ、
「とってもいい本だから、先生も読んでみて！」
とのことだったので、読んでみることに。
感想。
生徒の紹介がなければ、自分からは
読まなかった本だと思うので、
読んで良かったと思った。
絵里香さんは聾の方だが、生き方が逞しい
なんて生易しいものではなく、
「超」が全てに付く生き方をしていて、
ただただ圧倒された。

彼女の言葉。
イジメに
「逃げちゃダメ
　危険が身に迫った時
　　　　　逃げちゃダメ
　かえって危険が２倍になる
　決然として立ち向かえば
　危険は半分に減る」

　彼女自身凄絶なイジメられ体験を
していているので、
言葉に説得力がある。

「“かわいそうね”

　　かわいそうな人に
　　“かわいそうね”
　　なんて言わないで
　　もっとかわいそうになるから」

「ホームレスをしてる間は、
自分をホームレスって思わなかった。
　（略）
　当時の私の頭の中は、
　７０％　食べ物。
　２０％　睡眠。
　１９％　そのほか。
　っていう感じだった。
　絵里香にとって、このころが一番の
どん底だったと思う。
　あの時を思えば、たいていのことはへっちゃら。
　それに、今では懐かしい思い出。」

「　幸せに生きるヒント

　アホは幸せがどこか
　遠いところにあると信じてる
　かしこい人は先が
　幸せになるように
　今、足元で“幸福”を
　育ててる　　　　　　　　　」

「　心の色

　私の心の色　黒と赤をもっていた
　白ってなんだ　青ってなんだ
　なんであいつは訳わからん色をしてるんだ
　なんでこの色はきれいなんだ
　なんで私にこの色をおしつけるんだ
　別にほしくないよ　黒と赤で十分だ
　今思えば２色しか知らなかった
　２色で自分を調節していた
　増えてから気づく
　心の色の無限さを　　　　　　　」

「　ぎもん
　「ろうってかわいそう。不便なのね・・・。」
　「そう言うアナタの顔こそ、
　　ほんっとブスでかわいそう。何かと不便やろ。」
　「いやっ・・・。別に。元々こうゆう顔なので。」
　「私も別に。元々こうゆう耳なので。」

　　イヤミの言い合いが
　ありました。
　さぁ　どっちが勝ってるでしょうか？
　おそるべし　女の戦い。　　　　　　」

「デフノート
　　ルール
　① イイコトしか書かない
　② じっさいそのイイコトが起こる
　③ デフのみが使える

　その他
　「あきらめるのと、切り替えるのは違う」
　「なにかのせいにしても意味がない」
　「手を叩いてパンッ！　『切り替え！　
絵里香の切り替えおまじない』

2011/11/25

聾に加え、イジメや両親の離婚、ホームレス小学生という体験を基にしたフォト・エッセイ。映画『バベル』にエキストラ出演することになった経緯についても書かれている。

読んで感じたことは、とにかくストレートな人だということ。このストレートさはスゴイ。異常といっても良いかもしれない。普通、もっとなにか、自分を妨げるものがあると思うのだけれど、なんというか、「槍」みたいな人だ、きっと。

本人による、ところどころに描かれているイラストが、なかなか良い。