私のこだわり人物伝4・5月 カラヤン

日本放送出版協会

• 販売会社／発売会社: 日本放送出版協会
• 発売年月日: 2008/03/25
• JAN: 9784141891925

商品レビュー

2012/09/19

地元の駅ビルで購入して、京急の車中で読む。非常に読みやすい文章です。カラヤンと同世代の他の指揮者の違いは、レコードに関する姿勢です。同世代の他の指揮者は、レコードではなく、コンサートを重視していました。それに対して、カラヤンは、コンサートだけではなく、レコードにも細心の注意を払いました。レコードは、コンサートにこれない大衆に、クラシックを解放しました。また、オペラの映像化にも取り組みました。ただし、個人的資金を投入したにかかわらず、あまりうまくいきませんでした。カラヤンは、音楽に才能はあったが、映像には才能がなかった。また、カラヤンの存命中には、ビデオはありましたが、DVDはありませんでした。カラヤンに映像に才能があっても、マーケットがないのですから、成功することはなかったでしょう。ブルーレイは、大抵のオペラを１枚で収録することができます。この分野に、カラヤンのような才能が出てくることを期待したいと思います。

2011/04/22

　カラヤンとグールド。指揮者とピアニストで著名な二人ではあるが、「録音」にこだわった点に共通点があるということか。

　とりもなおさずクラッシクの支持広まりと録音・録画による演奏記録の可能性に挑戦したという点では高い評価が寄せられている。

　高い評価が寄せられている。
　しかし演奏そのものはライブはライブ、保存用音源は保存用音源にして、後者は仮想、バーチャルな世界ではないの、か。
　そのあたり「有意味性」を整理のうえで記載されるべきではないかと、考えた。

2010/05/10

ＮＨＫで放送された、指揮者・カラヤンとピアニスト・グールドの人物伝のテキスト。
天野氏のカラヤン評には共感できない（生演奏の奥深さがわかっていない？）が、カラヤンの功績（とくにクラシック音楽を大衆化させたという）については納得できる。自分もその恩恵を受けた一人なのかも。
グールドについては、伝説的な話が多いという以上に具体的には知らないことが多かったので、ためになった。ゴールドベルク変奏曲は聴かないかもしれないが、バーンスタインとのブラームスの協奏曲１番は聴きたいと思いました。

［08.11.10］