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ツァラトゥストラ 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1973/06/10 |
JAN | 9784122000100 |
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商品レビュー
4.3
13件のお客様レビュー
原書名:Also sprach Zarathustra ツァラトゥストラの序説―超人と末人 ツァラトゥストラの言説 著者:フリードリヒ・ニーチェ(Nietzsche, Friedrich Wilhelm, 1844-1900、ドイツ、哲学者) 訳者:手塚富雄(1908-19...
原書名:Also sprach Zarathustra ツァラトゥストラの序説―超人と末人 ツァラトゥストラの言説 著者:フリードリヒ・ニーチェ(Nietzsche, Friedrich Wilhelm, 1844-1900、ドイツ、哲学者) 訳者:手塚富雄(1908-1983、宇都宮市、ドイツ文学)
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※このレビューにはネタバレを含みます
難しい。注釈を見ても正直理解できないしあまり共感できない。 ちょっと気になったところだけメモします。 第1部 友 1人で高みを目指そうと苦しい自問自答に陥ってしまう。友はそれを防いでくれる 友に安心やくつろぎを求めてはいけない お互いを理想とし高め合う関係でなければならない 人間は不完全なものである。友に完全を求めてはいけない 女性は愛しか知らず愛さないものには不公平で、愛するものにも感情的な非合理的である。そのため友情を結べない。 男性は魂が貧しく取り込むことしか考えていない。友に与えるように敵にも与えよ 老いた女と若い女 女にとって男は妊娠のための手段であり、男にとって女は危険な玩具である 女と関わる時は厳しさを忘れてはならない まむしのかみ傷 悪意を向けられてたら、それが自分にとって良かったと示せ。出来ないなら小さな悪意で報いよ。それが人間的であり格の違いを示すことになる。 悪意を耐えるのは見るのは不快だ、善意で報いるのは卑劣だ。 子どもと結婚 子どもは達成した勝利と自己解放のための生きた記念碑でなければならない。 結婚は2人以上の一者を創造することである。そういう意志の意欲者として畏敬しあうことである。 真の愛は男女が現在の自分達を超えて共に高みを目指すことである。一般的な愛はそれの練習と捉えるのが良い 自由な死 1番良い死に方は生者にとって刺激的で誓約を促すような死だ。次善は魂を浪費して戦いながら死ぬことだ。 送り与える徳 他者に自分を与えるために欲することは神聖だが、自分のために盗もうとすることは退化である。 他者への贈与は徳であり、一般的な善悪でなく自分の精神が新しい価値観を確立することが徳の根源となる。 しかし今まで無数の徳が人間ではなく天界に飛び失せてしまった。それを受け継いでいる私達も危険な状態である。 まだまだ無数の未来がある。危険な価値観から離脱し、未来からの風に耳を澄ませ。 「全ての神々は死んだ。いまやわれわれは超人が栄えんことを欲する」これが究極の意志であれ。 第2部 至福の島々で 自分が超人なること出来ないだろう。だが超人の父か祖父にはなれる。それが最上の創造なのだ。 創造には苦悩が必要だが、創造は私たちを解放する大いなる救いであり、生を軽快にする。 もし神がいるとするならば、創造すべきことはない。だから神から離れるのだ。 同情者たち 同情は羞恥心を刺激し、誇りを傷つける。 相手を想うのであれば助けられたことに気付かないように助けよ。 また同情に溺れれば知性も感情も正しい方向に向かわなくなる。 愛しているのであれば相手をさらに創造せよ。
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実存主義を代表する思想家フリードリヒ・W・ニーチェ(ドイツ、1844~1900年)の、後期の思想を表す最も重要な作品である。 全4部で構成され、1883年から1885年に断続的に執筆・出版されたが、当時はほとんど売れず、第4部に至っては自家出版で親戚や友人に配られただけであったと...
実存主義を代表する思想家フリードリヒ・W・ニーチェ(ドイツ、1844~1900年)の、後期の思想を表す最も重要な作品である。 全4部で構成され、1883年から1885年に断続的に執筆・出版されたが、当時はほとんど売れず、第4部に至っては自家出版で親戚や友人に配られただけであったという。 本作品は、全体としてツァラトゥストラを主人公とする物語の体裁をとっているが、大半はツァラトゥストラが、「神の死」、「超人」、「永劫回帰」という自らの思想を語ったもので、アフォリズム集に近いものとして読むことができる。 ストーリー自体はシンプルで、山に籠っていたツァラトゥストラは、神が死んだことを知って、人々に超人について教えようとするが、世俗の人々は聞く耳を持たず、ツァラトゥストラは諦めて山に戻る。その後、ツァラトゥストラは、山の中で何人かの優れた人々と出会い歓びを得て、再び山を降り、物語は終わる。 その中で、ツァラトゥストラが語る台詞には、 「人はおのれみずからを愛することを学ばなければならない、すこやかな全き愛をもって。― そうわたしは教える。おのれがおのれ自身であることに堪え、よその場所をさまよい歩くことがないためにである」、「まことにわたしは、すべてのことをよしと言い、さらにはこの世界を最善のものと言う者たちをも好まない、この種の人間をわたしは、総体満足家と呼ぶ。あらゆるものの美味がわかる総体満足、それは最善の味覚ではない。わたしは、強情で、気むずかしい舌と胃をたっとぶ。それらの舌と胃は、「わたし」と「然り」と「否」ということばを言うことを習得しているのである」(第3部・重さの霊) 「おまえたちがかつて「一度」を二度欲したことがあるなら、かつて「おまえはわたしの気に入った。幸福よ、刹那よ、瞬間よ」と言ったことがあるなら、それならおまえたちはいっさいのことの回帰を欲したのだ。」、「おまえたち、永遠な者たちよ、世界を愛せよ、永遠に、また不断に。痛みに向かっても「去れ、しかし帰ってこい」と言え。すべての悦楽は ― 永遠を欲するからだ」(第4部・驢馬祭り) のように多くの示唆が含まれているが、全体を通して、「自分の運命を自ら進んで抱きしめること」を説いている。 本文だけで530ページあり、かつ1973年初版でやや翻訳が古く感じられる本中公文庫版(他に岩波文庫、光文社古典新訳文庫などもある)は、読み通すには少々気合いがいることも事実であり、ニーチェの箴言集や本作品の解説本をガイドに読む方法もあるだろう。
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