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蝦蟇の油 岩波現代文庫 文芸37
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蝦蟇の油 岩波現代文庫 文芸37

黒澤明(著者)

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蝦蟇の油 岩波現代文庫 文芸37

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2001/08/20
JAN 9784006020378

蝦蟇の油

¥990

商品レビュー

4.2

10件のお客様レビュー

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2025/10/11

黒澤明の、幼少期から「羅生門」で世界的巨匠になるまでの自伝。 小学生から旧制中学時代までのことは比較的細かく書いていて、よく覚えているものだと感心する。厳格な父、風変わりな兄、後に映画で協働することになる同級生。 刮目すべきは、10代の頃に見た映画のリストが記されていることだ。...

黒澤明の、幼少期から「羅生門」で世界的巨匠になるまでの自伝。 小学生から旧制中学時代までのことは比較的細かく書いていて、よく覚えているものだと感心する。厳格な父、風変わりな兄、後に映画で協働することになる同級生。 刮目すべきは、10代の頃に見た映画のリストが記されていることだ。「散りゆく花」(グリフィス)ををわずか九歳で、「グリード」(シュトロハイム)を十五歳で!!サイレント期の傑作にリアルタイムで接した経験は、やはりこの人の血肉となっているのだろうと思わせる。 画家を志したものの美術学校に落ち、やがてPCL(のちの東宝)で天職に巡り合う。助監督についた山本嘉次郎からいかに多くを教わったか、そしてそれがデビュー作「姿三四郎」の成功に繋がっていったかが丁寧に書き込まれている。 すでに戦時下、内務省の検閲官の愚かさには口さがない。 戦後は「我が青春に悔いなし」から出発するが、すでにこの作品から今度は労働組合の横槍が入り始める。そして東宝争議。黒澤も映画が撮れなくなり、大映、松竹でメガホンを取る。その成果が「羅生門」なのだが、一方で東宝争議のさなか多数の助監督を馘首し、結果的に人材育成に失敗して10年にわたる停滞を招いた東宝経営陣への批判は容赦がない。設立当初のPCLの社風の中で育ったが故に、極度に資本の論理に傾斜した経営陣にはいくつも言うことがあったのだろう。 ただ監督として自立してからの作品群にはあまり細かく触れていないのがもったいない気がする。

Posted by ブクログ

2024/11/15
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※このレビューにはネタバレを含みます

ウェブ上でバラバラに読んだ記述の、おおもと。 いいボイス。 兄の自殺……中上健次。 @ 日本を代表する映画監督黒澤明が自らの半生を回想した自伝.少年時の思い出に始まり,映画との出会い,美術・文学・音楽の経験,助監督時代を経て,鮮烈なデビュー作「姿三四郎」から「羅生門」でヴェニス映画祭グランプリを受賞するまでが,大正・昭和の世相を背景に感動的に語られる.巨匠の創造の秘密に迫る貴重な証言.(解説 淀川長治) 1978年3月から9月まで『週刊読売』に連載。加筆・訂正の再構成のうえ、1985年の映画『乱』公開前の1984年に岩波書店より単行本にて刊行された。以降1991年に同時代ライブラリー版が、2001年に岩波現代文庫版が刊行された[1]。 目次  1 旧友交歓 ……幼時の頃 幼年の頃 森村小学校 黒田小学校 旧友交歓 少年のいる風景 つむじ風 剣道 棘と毒 書道 紫式部と清少納言  2 赤く長い煉瓦屏 ……明治の香り 大正の音 神楽坂 天狗の鼻 蛍の光 お茶の水 赤く長い煉瓦屏 大正十二年九月一日 闇と人間 恐ろしい遠足  3 迷路 ……仰げば尊し 私の反抗期 遥かなる村 系図 富樫の伯母 苗 迷路 私の兵役 弱虫小虫 浮世小路 書きたくない話 ネガとポジ  4 長い話 ……危い曲り角 峠 P・C・L 長い話(一) 長い話(二) 疳の虫 好人 悪戦 私の山  5 用意、スタート ……用意、スタート 「姿三四郎」 一番美しく 「続姿三四郎」 結婚 虎の尾を踏む男達 日本人  6  「羅生門」まで ……「わが青春に悔なし」 「素晴らしき日曜日」 どぶ沼のある街 「酔いどれ天使」 賽の河原 「静かなる決闘」 鮭の繰言 「野良犬」 「醜聞」 「羅生門」   ◇黒澤明監督作品  ◇解説 黒澤明の命の本 淀川長治

Posted by ブクログ

2024/03/14

読んだのは単行本。角背の箱入りという、昔はよくある体裁だが今ではたいへん贅沢なつくり。 それはさておき。 映画、邦画が好きなら一度は読んでおかんといかんと思っていた本書、ちょっと期待外れ。 というのは、私は黒澤監督の子供時代などどうでもよく、彼の映画論やエピソードを期待していたの...

読んだのは単行本。角背の箱入りという、昔はよくある体裁だが今ではたいへん贅沢なつくり。 それはさておき。 映画、邦画が好きなら一度は読んでおかんといかんと思っていた本書、ちょっと期待外れ。 というのは、私は黒澤監督の子供時代などどうでもよく、彼の映画論やエピソードを期待していたのであって、たしかにそれらにも触れられているが、それも『羅生門』まで。 それ以降の『生きる』『七人の侍』『蜘蛛巣城』『隠し砦の三悪人』『天国と地獄』etc.etcに関する話が読みたかったのである。 本書は黒澤監督の生の声が聴けるという利点はあるが、黒澤映画についてなら佐藤忠男氏の『黒澤明解題』のほうが充実して面白かった。 そちらを読み直そう……。

Posted by ブクログ