中国行きのスロウ・ボート

村上春樹(著者)

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 1983/05/18
• JAN: 9784120011900

商品レビュー

2019/09/14

27-05-12 短編集

中国行きのスロウ・ボート

貧乏な叔母さんの話
貧乏な叔母さんはいない・ある日から背中に背負っている状況・ワイドショー出演☆好きな情景描写なし

ニューヨーク炭鉱の悲劇
　まったくのところ、それはおそろしく葬式の多い年だった。僕のまわりでは、友人たちやかつての友人たちが次々に死んでいった。まるで日照りの夏のとうもろこし畑みたいな眺めだった。28の歳である。

　小さなパーティ・32歳感じのいい女性

…みんな、なるべく息をするんじゃない。残りの空気が少ないんだ。
　そとではもちろん人々は穴を掘り続けている。まるで映画の一場面のように。

☆NY炭鉱からちょっと離れれば日常？冒頭の一角獣のオブジェはNYを象徴か？

カンガルー通信

午後の最後の芝生

土の中の彼女の小さな犬
　６月の金曜日の朝・リゾートホテル・窓からは海・毎年シーズンオフに訪れるホテル（部屋が広い・ビリヤード台くらいの大きさの書き物机・４メートル20センチの天井高・牡蠣料理・有閑階級（財産を持っているため生産的労働に従事することなく閑暇を娯楽や社交などに費やしているような階級）の観念がなくなっても残ったホテル）

　５日間予約・２日で仕事を切り上げ残りの３日をガールフレンドとのんびり過ごすつもり・喧嘩・一人で旅行へ

　１階ロビーに図書室・若い女性「煙草をいただけるかしら」
…
「あてていいですか？」とタイミングをみはからって僕は訊ねた。「あてるって、何を？」「あなたのことについてです。どこから来ただとか、何をしているかだとか…そういうこと」
「いいわよ」

…「あなたはずっと広い庭のある家に住んでいたでしょう！」
　犬・埋葬・貯金通帳・匂い

シドニーのグリーン・ストリート
シドニーでいちばんしけた通り・私立探偵事務所・羊男☆子供向けか？1982年12月発行「子どもの宇宙」

2015/02/01

だからもう何も恐れるまい。僕はt数多くの中国に関する本を読んだ。

つまり言葉というのは意識に接続された電極のようなものだから、それを通して同じ刺激を継続的に送っていればそこに必ず何かしらの反応が生じるわけです。

一度生じたものあｈ僕の意思とは関係なく存在し続けるのです。

2014/09/20

2014年9月19日読了。村上春樹の、表題作をはじめとした初期の短編集。なるほど最近の長編小説やエッセイに見られるような「コッテリ」した感じ、自己に対する分析的な言及などが控えめで、サラッとして後を引くハルキ節が心地よい。どの話もミステリ的なオチやホラー・サスペンスのように「出てきてビックリ」な要素もなくなんともいえないあいまいな結末に着地するものだが、まあ人生とはそういうものだよな･･･という気にもなる。こんなスカした会話をする男女、どこにもいねえよ！とは古来よりハルキ作品が言われてきた文句ではあるだろうが、まあ小説なんだから何が起こっても不思議じゃないんじゃない？