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回想の太宰治 講談社文芸文庫

津島美知子【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2008/03/10
JAN 9784062900072

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回想の太宰治

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商品レビュー

4

14件のお客様レビュー

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2023/05/28

聡明な方による冷静な太宰分析。妻だからこそ語れる生活の風景などが詳細に語られていて、非常に面白かったです!文豪仲間からみる太宰治の姿と、妻からみた太宰治の姿はまた随分と違って見えるなと思いました。 ─怖ろしいから与えるので、欲しがっているのがわかっているのに、与えないと仕返しが...

聡明な方による冷静な太宰分析。妻だからこそ語れる生活の風景などが詳細に語られていて、非常に面白かったです!文豪仲間からみる太宰治の姿と、妻からみた太宰治の姿はまた随分と違って見えるなと思いました。 ─怖ろしいから与えるので、欲しがっているのがわかっているのに、与えないと仕返しが怖ろしい。これは他への愛情ではない。エゴイズムである。彼の後の人間関係をみると、やはり「仔犬に卵」式のように思われる。がさて「愛」とはと、突き詰めて考えると太宰が極端なだけで、本質的にはみなそんなもののようにも思われてくる(本文より引用)

Posted by ブクログ

2020/04/18

妻・美知子さんが書く太宰のこと、生活のこと、故郷のこと。ポツリポツリと思い出し書きしている感じが目の前で話を聞いてるようで良かった。 美知子さんは太宰の才能に心底惚れていたんだなぁ。 夫を手伝うことに誇りを持っていたように思う。 逡巡した題が"惜別"と決まると...

妻・美知子さんが書く太宰のこと、生活のこと、故郷のこと。ポツリポツリと思い出し書きしている感じが目の前で話を聞いてるようで良かった。 美知子さんは太宰の才能に心底惚れていたんだなぁ。 夫を手伝うことに誇りを持っていたように思う。 逡巡した題が"惜別"と決まるところ、美知子さんが"人間失格"の四文字を初めて目にするところは痺れた。 女っぽさを持ち合わせた太宰に対して彼女はとても男性的かと思う。文の端々にバッサリと太宰を斬るような表現があって面白かった。雪の中7キロも歩いたり(当時はそんなの大したことなかったのかもしれないけれど…でも太宰は呆れてたね笑)、2人の往復書簡を"お守りにしよう"と紅白の紐で結んだもの…うわー!太宰ってやっぱキザー!と鳥肌立つそれをイライラしてる時に思わず燃やしちゃったとか笑 とてもサッパリしている人で好感が持てる。 とても相性の良い、仲の良いご夫婦だったんだと思う。美知子さんの器の大きさの上に成り立ってはいるものの、2人のバランスが良い。太宰が亡くならなければ何だかんだおしどり夫婦として添い遂げていたんだろう。 太宰の死後、"もう一字も新しく原稿用紙に書かれた字を読むことはできない"と思いながら原稿整理をする場面にホロリとした。

Posted by ブクログ

2019/06/25

・6/11 読了.生前の太宰の様子が細かく書き留められてとても参考になる.小説からはわかり得ない生身の太宰治を知ることができて面白かった.天下茶屋にも行って思いを馳せられてよかった.だからといってあんまり小説を読んでみようという気持ちにはならないんだけども.

Posted by ブクログ

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