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史記 中公新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 1963/05/25 |
| JAN | 9784121000125 |
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史記
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『史記』は前漢時代に著された中国古代の正史である。 司馬遷が民間伝承や古文書の記録をもとに紀伝体で書いた、5部構成130巻の大著だ。 後漢に書かれた班固の『漢書』とよく対比される。 日本の『古事記』や『日本書紀』のようなものか、 はたまた『ローマ帝国衰亡史』なのか。 武帝の統治...
『史記』は前漢時代に著された中国古代の正史である。 司馬遷が民間伝承や古文書の記録をもとに紀伝体で書いた、5部構成130巻の大著だ。 後漢に書かれた班固の『漢書』とよく対比される。 日本の『古事記』や『日本書紀』のようなものか、 はたまた『ローマ帝国衰亡史』なのか。 武帝の統治下、対匈奴戦で降伏した武将の李陵を庇い、咎められ腐刑で宦官にされた太史令の司馬遷が 様々な思いを込めて構想し書き上げた。 父司馬談の影響もあり、孔子を尊敬し旅行を重ね、 研ぎ澄ました問題意識で彼の思想を体現した記録 である。 1943年左翼活動に挫折した武田泰淳が処女作として『史記ー司馬遷の世界』を書き出世作となる。 司馬遷の研究を踏まえ、執筆の経緯や思いに迫った傑作である。常々興味を持っていたこの分野に改めて目を見開かされた作品であった。 その感覚の延長で、この貝塚茂樹の書いた『史記』を読むことになる。彼は武田より数歳年長で、1963年にこの作品を書いた。中国史学者の豊富な研究成果をもとに、正確でバランスの取れた内容をポイントついて平易な言葉でまとめた。新書の制約のなかで歴代国家の変遷や合戦、英雄の列伝などを網羅している。 日本で広く語られている中国古代の歴史や戦役・人物論はこういう地道な研究や作品も背景になって出来上がっていたことを感じる。 日本古代の歴史もそうだが、神話なのか事実なのか曖昧で判然としないところがあり権力者に利用されることも多い。史書も誰がどのような思惑で書いたのか、それを書いた時代の権力構造や実際に書く人の思想や人間性など、解明していくと奥が深い。 この作品は『史記』をテーマにして、読者に歴史とは何かを考えさせる教科書のようなものだ。
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中国古代についてほとんど何も知らなかったので、たまたま手に入れた本書を読んでみた。司馬遷の書いた『史記』について、司馬遷自身の人生も交えながらエッセンスを物語風にまとめたもの。あえていえば解説書ということになるが、物語の面もかなり濃い。古代中国の歴史の流れと人々の世界観・人生観も...
中国古代についてほとんど何も知らなかったので、たまたま手に入れた本書を読んでみた。司馬遷の書いた『史記』について、司馬遷自身の人生も交えながらエッセンスを物語風にまとめたもの。あえていえば解説書ということになるが、物語の面もかなり濃い。古代中国の歴史の流れと人々の世界観・人生観もおおまかに理解することができた。非常に面白く、名著だと思う。
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貝塚茂樹 「 史記 」 史記の現代語訳抜粋と司馬遷 論の本。 史記は単なる歴史書でなく、司馬遷の歴史哲学(運命とは何か、人間とはどういう存在か)を共通テーマとした人間学の本であることがわかる良書。 司馬遷が宦官であった事実に着目し、不具の絶望感から司馬遷の歴史哲学を紐...
貝塚茂樹 「 史記 」 史記の現代語訳抜粋と司馬遷 論の本。 史記は単なる歴史書でなく、司馬遷の歴史哲学(運命とは何か、人間とはどういう存在か)を共通テーマとした人間学の本であることがわかる良書。 司馬遷が宦官であった事実に着目し、不具の絶望感から司馬遷の歴史哲学を紐解いている 司馬遷の歴史哲学 *社会制度より人間の運命に目付け〜悪が栄える不条理な現実に目を向けている *徳行をつみながら無名のうちに死んだ人々を文章によって生き返らせ、永遠の生命を賦与している 史記列伝の抜粋が多い。とても面白い。特に 太史公自序(司馬遷の自叙伝)は読んでみたい。 各章の副題も秀逸で 読む際のイメージ作りに役立つ 1章2章 宦官司馬遷の真情 3章 伯夷列伝〜個人の発見 4章 商君列伝〜改革者の運命 5章 蘇秦列伝〜計量外交術 6章 孟嘗列伝〜人気稼業の哀歓 7章 李斯列伝〜大帝国の土崩瓦解 8章 項羽本紀〜英雄時代 9章 貨殖列伝〜庶民の世界 史記列伝の名言 *伯夷列伝「人生の目的は 現世の冨貴にあるのでなく、死しても名声を残すこと」 *蘇秦列伝「鶏のくちばしになっても牛の尻尾になるな」他人のしないことをする戦国の時代精神 *貨殖列伝「政治は人倫の自然に従うのがよく、それは自由主義経済でなければならない〜富を求めるのは人間の本性」
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