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忍ぶ川 新潮文庫
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忍ぶ川 新潮文庫

三浦哲郎(著者)

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忍ぶ川 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1983/07/01
JAN 9784101135014

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商品レビュー

3.9

41件のお客様レビュー

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2010/05/28

貧しさの中で結ばれた…

貧しさの中で結ばれた夫婦の愛を描く表題作。他6作収録されている

文庫OFF

2025/10/01

「忍ぶ川」は三浦哲郎の出世作であり、1960年に芥川賞を受けた。私小説は形を変容させつつ21世紀の現代も日本の文学界にしぶとく生き残っているが、昭和中期頃まではそれが文学の「主流」とみなされていた。青森県八戸に生まれた三浦も、妻との出会いや兄弟姉妹の不幸な死と失踪を題材に、保守本...

「忍ぶ川」は三浦哲郎の出世作であり、1960年に芥川賞を受けた。私小説は形を変容させつつ21世紀の現代も日本の文学界にしぶとく生き残っているが、昭和中期頃まではそれが文学の「主流」とみなされていた。青森県八戸に生まれた三浦も、妻との出会いや兄弟姉妹の不幸な死と失踪を題材に、保守本流の「私小説」で作家デビューを果たしたと言ってよい。 新潮文庫で昭和40年以来現在も版を重ねているこの本は、芥川賞受賞前後の初期作品7作を集めている。後年「短篇の名手」と呼ばれるようになってからは、文庫本にして20ページ前後のコンパクトな作品が増えるが、このころはまだ中編ともいえる長さのものが多い(ただし作家として安定した地位を得てからは長編作品も多く書いている)。 私小説の魅力は、ある種のワンパターンと、自己の恥をこっそりと読者に晒すことから生まれる一体感のようなものだと思うが、三浦作品もまたその基本を外さない。「忍ぶ川」続編ともいうべき1961年の「初夜」では、妻である志乃の懐妊までが抒情的に語られるが、その前に二人の合意のもと成された中絶についても赤裸々に告白される。現代の読者はこの夫婦のわがままに違和感を抱かざるを得ない。自分もまたこのことが私小説に名を借りたフィクションであることを願う者だが、どちらにせよこの堕胎とそのあと二人におとずれる「幸福」とのギャップが、この作品の核となる。そのように読むのが妥当だろう。 「恥の譜」では父の死がテーマとなる。ここで描かれる死の風景、リアリズムに徹した看取りの図は、読む者に強い印象と感動を与える。これまで「恥」として感知されていた家族の死が、「私」にとって初めて人間的で尊厳のある「死」として意識される。父の死は作者にとって姉や兄の死と同等の文学的な意味を持っている。 「驢馬」は「忍ぶ川」より先、1957年に初稿が書かれた。この本の収録作中で唯一、家族以外の人間―張永春という戦時中の満州出身の中国人―が主人公となっている。三浦が自身の文学を模索している若い時期に、この作品を書いたことはもっと評価されるべきだ。この文庫の解説を担当した文芸評論家の奥野健男は当時そのことに気づいていない。日本という国家の中で生きる外国人というテーマは、今こそ再読される時だろう。 最後に蛇足だが、「忍ぶ川」は「しのぶかわ」ではなく「しのぶがわ」と読むことを、今回この文庫の奥付を見て初めて知った。志乃が勤める料亭の名前だから、濁って読む方がしっくりくるが、固有名詞としてではなく象徴としての「川」と考えるなら、「かわ」と濁点なしで読むのも間違いではない。おそらく作者はダブルミーニングとしてタイトルを付けたのだろう。

Posted by ブクログ

2025/01/01

「忍ぶ川」に続いて「初夜」「帰郷」「団欒」「恥の譜」「幻燈畫集」と短編が続き、最後それらとは別の話「驢馬」が収録されている。 この小説は作者の体験に基づいた私小説らしい。料亭で働いていた志乃という女に惚れて結婚した主人公。その馴れ初めから物語は始まる。「初夜」では主人公の兄弟姉妹...

「忍ぶ川」に続いて「初夜」「帰郷」「団欒」「恥の譜」「幻燈畫集」と短編が続き、最後それらとは別の話「驢馬」が収録されている。 この小説は作者の体験に基づいた私小説らしい。料亭で働いていた志乃という女に惚れて結婚した主人公。その馴れ初めから物語は始まる。「初夜」では主人公の兄弟姉妹が自殺や失踪を遂げていことが明かされ、その家族の血を引き継いでしまっていることを悩む主人公は志乃に子供は作りたくないと言う。そこに主人公の父が危篤となり父の死を目の当たりにしてそれをきっかけに子供を作ろうという話。「帰郷」は大学卒業後主人公は作家として活動するもの全く売れず妻が内職でアイスクリーム容器を作りそれで生活している話。妻の収入で生活しなければならないことにプライドが傷つけられるがそれしか生きる道がないことに気づいている主人公の葛藤が描かれている。「団欒」ではサラリーマン夫婦が郊外にアパートを見つけるところから始まる。そのアパートは壁がベニヤ板で音がダダ漏れ状態だがそんな環境でも受け入れないといけない状況。子供の誕生日に銭湯に出かけた時、子供と走っている時主人公が転けてしまい子供に怪我をさせてしまう。その際の主人公を見る妻の目がとても冷淡なのが印象的。「恥の譜」は主人公の父が脳軟化症で危篤となりその父を看病するために故郷へと帰る話。主人公にとって死と死体に間はないもので(姉妹が自殺しているから)父が病気により徐々に死に向かっている様を見て死に対する考えが変わる。「幻燈畫集」は主人公の幼少期の話。姉の死が自殺であったことを家族に秘密にされており、同級生から聞かされるのは辛い。そういうのがあって大人に対して不信を抱いていく主人公が描かれている。「驢馬」は戦時中に満州から日本に留学してきた満人の話。彼は心が綺麗すぎて同級生にいいように扱われており、逆に同じ留学生の戦は校長やその犬、同級生たちの考えを機敏に感じ取り立ち振る舞うことで処世していく対比が面白い。 志乃のような女性ってかっこいいよね。素直だし男性を立てるし誠実だし。

Posted by ブクログ