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歯と爪 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 1977/07/15 |
JAN | 9784488163020 |
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歯と爪
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商品レビュー
3.9
21件のお客様レビュー
バリンジャーの代表作…
バリンジャーの代表作。プロットの妙に脱帽です。薄いのですぐに読めると思います。バリンジャー初心者にも安心してオススメできる作品。
文庫OFF
交互に語られる、一見無関係に思われる二つの物語。これがどうつながっていくのかが見どころ。ちょっと出来過ぎ感はあるけれど、そんな野暮なこと言わせないだけのパワーがあった。 一方は刑事裁判の公判シーン。いちおう検事側が優勢のようではあるが…。もう一方では、とあるマジシャンの男性が...
交互に語られる、一見無関係に思われる二つの物語。これがどうつながっていくのかが見どころ。ちょっと出来過ぎ感はあるけれど、そんな野暮なこと言わせないだけのパワーがあった。 一方は刑事裁判の公判シーン。いちおう検事側が優勢のようではあるが…。もう一方では、とあるマジシャンの男性が主人公。ひとりの女性と出会い、彼の人生は新たなステージに…。はじめのうちは、二つのパートがあまりにかけ離れているので、下手すると読む意欲を失ってしまってもおかしくないものだが、幸せなことにどちらもそれぞれに読み応えがあり、そんな心配はなかった。 公判シーンは、エンタメの世界では十分おなじみ。お約束の安定感あるフォーマットの中での丁々発止のやりとりを堪能。そしてマジシャンパートでは、華やかなようでいてどこか哀愁もただようショービズの世界、そこにおけるひとりの男性の人生の行方を、固唾をのんで見守る。別々の連載漫画でも読むように、続きを、続きを、と読んでいくと、中盤から一気に両者が絡み出す。「残り何分の一の時点で徹夜してでも読み切りたいモードになるか」、というミステリー小説終盤力選手権があったら、堂々エントリーできる作品だと思います。 ところで、マジシャンでミステリーといったら我らがアワツマこと泡坂妻夫。未読の曾我佳城シリーズ、読みたいリストの中でじりじり順番待ち。そして短編集『煙の殺意』に収録の『歯と胴』、再読したが本作オマージュと思われる。 そしてアワツマ作品との共通項として、本書も袋とじ製本で売られていたということがあるが、これはもう圧倒的にアワツマ氏の勝ち(?)で、返す返すも、『生者と死者』は袋とじ芸術の極致だったなあと再確認。 本書は111108さんのレビューで知りました。ありがとうございます!
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いまでこそこの種のミステリは大量に(しかも低い質で)書かれているけれども、それらの作品の先駆であると同時に、とても高い完成度を有している。トリックありきではなくて、物語としておもしろい。ただ袋綴じの位置がなぜそこ?という感じなのと、裏表紙の煽りがよくない、けど作品自体は文句なし。
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