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揺りかごが落ちる 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1981/06/25 |
JAN | 9784102166031 |
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揺りかごが落ちる
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
メアリ・H・クラークの傑作3作品と思う、再読シリーズ、最後の一冊。 ケイティ・ディメイオはヴァリー郡の検事補で、日々起こる犯罪の刑罰に力を注いでいるのですが、新婚間もなく愛する夫をガンで亡くし後精神的に不安定、さらに月経過多による貧血めまいなどの身体的ダメージもあり、力量が発揮...
メアリ・H・クラークの傑作3作品と思う、再読シリーズ、最後の一冊。 ケイティ・ディメイオはヴァリー郡の検事補で、日々起こる犯罪の刑罰に力を注いでいるのですが、新婚間もなく愛する夫をガンで亡くし後精神的に不安定、さらに月経過多による貧血めまいなどの身体的ダメージもあり、力量が発揮できません。 その治療のために手術もしてもらうウェストレイク産婦人科病院での鬼気迫る描写がすごいのです。次々と殺人が起こり、独善的な産科の医師が犯人とわかっているのですが、ヒロインの貧血とめまいと痛みを読者も一緒に感じてしまうほどの痛みを伴うサスペンスです。 と、記憶していたのですが、今回読んでヒロイン・ケイティがあまりにも弱弱しく思われ、その後の女性ヒーローもの(例えばパトリシア・コーンウェル『検屍官』のスカーペッタなど)の強さに慣れてしまってきているので、拍子抜けしてしまったのもほんとう。しかし、一時期サスペンスミステリを凌駕したことは事実ですよね。
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唇ゴム過ぎ ミステリというかサスペンスな作品 火曜サスペンス劇場(今でもあるのか知らないが)のようなそれ サスペンスとはつまりハラハラドキドキの手に汗握る展開のことで いってみれば「ミステリー」でなく「ミステリ」部分より 娯楽作品としての引きに特化している 作者の技量はなかなかに...
唇ゴム過ぎ ミステリというかサスペンスな作品 火曜サスペンス劇場(今でもあるのか知らないが)のようなそれ サスペンスとはつまりハラハラドキドキの手に汗握る展開のことで いってみれば「ミステリー」でなく「ミステリ」部分より 娯楽作品としての引きに特化している 作者の技量はなかなかに高く 分かっていても止められない持続させる力は確かなものだが それにしたってやり過ぎで 3時間ある火サスという評がこの作品には適当
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
クラークは本当に巧いと思う。 展開が読めるのに、先が気になってページをめくる手が止まらない。 場面展開の早さ、でも読み足りないと思わせることのない描写、さくさく進む話。いいなあ。 今では当たり前になってしまった感のある不妊治療が縦糸になり、そこにさまざまな人間の事情が織り込まれてサスペンスが出来上がっている。 難を言えばご都合主義的で、半径1kmに事件の関係者が集まっているように思える。その辺はお手軽すぎなんじゃないかな。 それでも異常者の描写も、細かいところにこだわっていてそれらしい効果を上げている。 人を殺すたびにわしわしと食事をする犯人はかなり怖いよ。 エンターテイメントとしては上出来な部類だと思う。
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