「高野聖」殺人事件 潔癖症探偵 泉鏡花 C・NOVELS

楠木誠一郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2000/09/25
• JAN: 9784125006789

商品レビュー

2024/09/12

以前、泉鏡花が探偵役の小説を書店で見かけたことを、娘①に話したところ、地元の図書館にあるらしいと聞いて、借りて読んでみました。
潔癖症探偵と銘打ってあるので、てっきりミステリーだと思っていたけれども、どちらかというとホラー寄りの作品で、主人公である泉鏡花が、それっぽい推理はするものの、それが解決の糸口になるわけでもなく、全編を通して彼が無類の潔癖症であることに紙面を割いているもんだから、読んでいて『なんの話を読んでいるのだろう』と、若干迷子な気持ちになってしまった。
三部作らしいので、あくまでこの話は『序』であるならば、次巻に目を通すべきなのかもしれないけれども、今作のオチがオチだったので、自分向きではない気がして迷っている。

2015/03/23

潔癖症探偵の泉鏡花、ですって！
すんごくくすぐられる設定なのに、お話はありきたり～

続きが「夜叉ケ池」「草迷宮」とあるそうなので、
そちらに期待します。

2014/09/07

あれ…。これまででこれ程子犬愛に満ちた作品を読んだことはあったかなか…いや、ないかな。私の読書歴が偏っているのか、それともこの作品が特殊なのか…もう本編にまんべんなく子犬の可愛さですよ。
それはそれとして、泉鏡花、あまり役に立っていない。それを言うなら相棒の碓井さんも役に立っているとは言い難いのですが。
まぁそれもいいとして。鏡花もえキャラ説は間違ってなかったんだ、てことですよ。「あかねこの悪魔」みたいに物語世界に入れるとしたら、書き割りになってても構わない、ここに行く！と決めています。それに、割とあかねこで2.3行で解説されるようなとんでもな殺人事件です。(褒めてます)