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日月めぐる
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2008/02/29 |
JAN | 9784062146135 |
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日月めぐる
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商品レビュー
3.4
5件のお客様レビュー
城を築く余裕すらない一万石の駿河国児島藩に仕える藩士や領民たちの物語。紙の原料になる三椏を植え農閑期には紙漉きに励む。長閑な風景ではあろうが貧しさが滲み出てくるようで読んでいる間、ずっと湿っぽい気分だった。 町から離れた所に大小の岩に遮られ激しく渦を巻く川の光景を一目見ようと、子...
城を築く余裕すらない一万石の駿河国児島藩に仕える藩士や領民たちの物語。紙の原料になる三椏を植え農閑期には紙漉きに励む。長閑な風景ではあろうが貧しさが滲み出てくるようで読んでいる間、ずっと湿っぽい気分だった。 町から離れた所に大小の岩に遮られ激しく渦を巻く川の光景を一目見ようと、子供達や好き合う男女や旅人たちが訪れる。摩訶不思議な光を発した紺碧の渦は吸い込まれそうな程きれいだ。 人生の渦に巻き込まれて、幸せを掴む者もいた。腹を切る者もいた。本当の愛がわかった女もいた。
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小島藩のことを調べていたらここを舞台にした物語があると知って借りてきた。 江戸時代の田舎の小藩の暮らしぶりが描かれていて心地よい。興津川にはほんとうに渦があるのか、確かめたくなった。
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駿河の小藩を舞台にした連作。少しずつ繋がって、男女の「その後」の様子がさりげなく書かれていたりするのが、読者としては嬉しいところ。 必ず登場するのが興津川の「渦」。急流が岩に阻まれて摩訶不思議な色の渦を巻く。人はその渦に己を重ね、それぞれの思いに至る。 貧しいながら、和紙の生...
駿河の小藩を舞台にした連作。少しずつ繋がって、男女の「その後」の様子がさりげなく書かれていたりするのが、読者としては嬉しいところ。 必ず登場するのが興津川の「渦」。急流が岩に阻まれて摩訶不思議な色の渦を巻く。人はその渦に己を重ね、それぞれの思いに至る。 貧しいながら、和紙の生産でそれなりの活気をもっていた藩が、明治維新の混乱で荒廃するのが哀しい。
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