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馬の瞳を見つめて
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 桜桃書房 |
発売年月日 | 2002/12/15 |
JAN | 9784756720696 |
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馬の瞳を見つめて
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馬の瞳を見つめて
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
ナイスネイチャの渡辺牧場に嫁がれた方による本。昨今の引退馬支援ブームの中で話題に上がることも多く、Amazon上でも値段が乱高下している。 読む前は、例によって引退馬支援のためのお涙本かと思っていたが、全く違っていた。サラブレッドを扱う牧場の、極めてリアルな生と死の経験談が続く。...
ナイスネイチャの渡辺牧場に嫁がれた方による本。昨今の引退馬支援ブームの中で話題に上がることも多く、Amazon上でも値段が乱高下している。 読む前は、例によって引退馬支援のためのお涙本かと思っていたが、全く違っていた。サラブレッドを扱う牧場の、極めてリアルな生と死の経験談が続く。 経済的な理由から健康な馬の命を絶つという、極めて厳しい場面も登場する。ご本人も「一方では、若く健康な子たちを先にあの世にい行かせ、もう一方では、年とった不健康な子を生き長らえさせる」ことへの矛盾に悩んでいる場面もある。 その意味で、渡辺さんの考え方は万人受けするものではなく(一部の獣医との確執もある)、読んでいてなにを思うかは人それぞれだと思う。 ただ、競馬の現実を知ることが出来る本として極めて重要な本だと思う。
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動物好きの女の子だった著者がサラブレッドの生産牧場へ嫁ぎ、馬とともに生活する。この本の紹介で書かれるように、競走馬の生死が大きなテーマとしてあるが、前半は牧歌的な話も多い。 2023年のダービーでは1頭の馬がレース中に急性心不全で死亡した。注目度が高いレースだったため、様々な意...
動物好きの女の子だった著者がサラブレッドの生産牧場へ嫁ぎ、馬とともに生活する。この本の紹介で書かれるように、競走馬の生死が大きなテーマとしてあるが、前半は牧歌的な話も多い。 2023年のダービーでは1頭の馬がレース中に急性心不全で死亡した。注目度が高いレースだったため、様々な意見があったが、競馬においてレース中の怪我や事故などは珍しいものではない。そして、レース外での死は珍しくないどころか、避けて通れないものである。 一年で生産される競走馬は約7000頭、そのうち無事にデビューできるのは4000〜5000頭ほどで、1勝でもできるのは約1300頭、先のダービーに出走できるのは18頭。 競馬に詳しくない人でもダービーは知ってると思うが、このレースが能力検定試験も兼ねていたことは知られていないかもしれない。実質的には現在もそうである。簡単にいえば、ダービー馬は種牡馬になれる。つまり手厚く生かせてもらえる。なぜなら種牡馬は金を生むからである。では、それ以外の馬は。 馬の面倒を見るには金がかかる。だいたいの場合、種牡馬や繁殖牝馬は自分の食い扶持を稼げるわけで、経済的に安定しやすい。先述した2023年のダービーにおける様々な意見は、全体的にセンチメンタリズムに支配され経済面への視線が欠けているものが多かったが、本書にもあるとおり、馬を生かすための最も高いハードルは金銭である。失敗したようだが、著者はマルチ商法にまで手を出したらしい。 「それでは競馬をなくしてしまえばいいのではないか」という極端な意見もある。実際、世界的に競馬は下火である。(その原因は動物愛護というよりコスト面の問題だが。) しかし、サラブレッドは野生動物ではない。競馬をなくすというのはサラブレッドという種の絶滅とほぼ同義である。悲しい死をなくすためには生まれなければいい、というのは反出生主義的というか、はっきりいえば本末転倒だと思う。やるにしても絶滅を回避するようなシステムを整えたあとの最終手段としての話であろう。 本書は、それより前の手段として、悲しい死をなくすために奮闘する話である。すべてが解決するわけではないが、すこしは解決する。最大の効果がでないからといって最善を尽くしているひとを、褒めることはあれ、責める筋合いは一片たりともない。
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生産牧場に嫁ぎ、動物や馬をこよなく愛する著者による、馬の現実問題の話。 非常にリアルに率直に、現実が語られています。 また、この著者の現実への立ち向かい方が、壮絶です。 馬のことを馬の気持ちになって考えるからこそ、この著者の現実との折り合い方は、こんなにも見事になるのだと思いまし...
生産牧場に嫁ぎ、動物や馬をこよなく愛する著者による、馬の現実問題の話。 非常にリアルに率直に、現実が語られています。 また、この著者の現実への立ち向かい方が、壮絶です。 馬のことを馬の気持ちになって考えるからこそ、この著者の現実との折り合い方は、こんなにも見事になるのだと思いました。
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