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二人の銀河鉄道
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二人の銀河鉄道

江宮隆之(著者)

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二人の銀河鉄道

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2008/02/01
JAN 9784309018560

二人の銀河鉄道

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商品レビュー

4.5

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2017/05/10

花巻に行ったとき 「賢治のファンの人はここに来ると驚いたり  人によってはショックを受けて  帰られる方もいるんですよ」 とタクシー運転手さんが言っていた。 それは賢治が定職も持たず やりたいことだけやっていた 裕福な家の坊ちゃんで 少々変わった人と思われていたからだ。 賢治...

花巻に行ったとき 「賢治のファンの人はここに来ると驚いたり  人によってはショックを受けて  帰られる方もいるんですよ」 とタクシー運転手さんが言っていた。 それは賢治が定職も持たず やりたいことだけやっていた 裕福な家の坊ちゃんで 少々変わった人と思われていたからだ。 賢治のそんな人生については 記念館に行けば大体わかるが 彼の友人関係については あまり語られていなかった。 だが賢治の作品  特に「銀河鉄道の夜」を読む上で 賢治と親友 保阪嘉内との友情を知る必要がある。 この本のベースになったのは ノンフィクション「宮沢賢治の青春」 を著した菅原千恵子氏の研究であろう。 だが この本は物語風に描かれており 彼らに想像上の言葉を話させることへの 賛否両論はあると思うが 嘉内という人と二人の関係性が わかりやすくなっているのは確かだ。 青春時代というのは  人間関係も 行きかう思いも 言葉も 密度が濃くなりがちだ。 おまけに時は大正時代である。 二人の若い力は純粋で強く 感情の動きは激しく 交わす言葉も濃密だ。 賢治は時に 生々しい言葉を 嘉内に書き綴っているが 特に 嘉内が花巻を去る時と 「法華経の道」を拒まれた時の 賢治の手紙は激しく動揺し混乱している。 愛する人が離れていくことへの 強い拒否反応 不安 悲しみが 言葉の一つ一つから滴り落ちており 胸が締め付けられるようだ。 それが友情を超えるものかどうかなど あまり問題ではない。 確かなのは 嘉内は親友の賢治を慕い 賢治はそれ以上に嘉内を愛していたということだ。 そして「銀河鉄道の夜」。 定説ではジョバンニは賢治 カンパネルラは夭折した妹のトシと 言うことになっている。 だが当時にカンパネルラは 人を助けようとして水死した 学生時代の友人の河本であり 「ともに歩みたい」嘉内でもあった。 「カンパネルラ ぼくたち いっしょに行こうねえ」 ジョバンニのこの言葉が 「いっしょに行くこと」が叶わなかった 嘉内への賢治の言葉だとするならば あまりに哀しく切ない。 銀河鉄道の他にも 「ふたごの星」「風の又三郎」など 嘉内の影響の色濃い作品はある。 にもかかわらず  彼の存在があまり語られなかったのは 時代なのか 児童文学であったからか ともかく賢治の創作の力になった「思い」は 現代になるまで明らかにされなかった。 だがこうして嘉内の存在を知ったことで 賢治の物語の世界が 俄然生き生きと動き出した気がする。 賢治の作品が好きなら この本 および「宮沢賢治の青春」は 必読である。

Posted by ブクログ

2015/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あとがきにあった、宮沢賢治の人と作品の分かりにくさに、保阪嘉内と法華経の補助線を入れると見えて来るものがある、という文章がこの本の全てを表している。保阪嘉内との友情に心が打たれました。これから宮沢賢治の童話を深く楽しめそうです。

Posted by ブクログ