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装束の日本史 平安貴族は何を着ていたのか 平凡社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2007/01/13 |
JAN | 9784582853575 |
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装束の日本史
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商品レビュー
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2件のお客様レビュー
「身二幅・広袖一幅半・盤領・縫腋・有襴・蟻先付」。この呪文のような字句の意味が分かる人は、かなり和服や装束に詳しい人だと思います。本書の中で平易な文章で紹介されるのは、平安時代の公家を中心とした「装束」の世界です。 「装束は実用品である」と著者は言いますが、平安貴族の着ていた装束...
「身二幅・広袖一幅半・盤領・縫腋・有襴・蟻先付」。この呪文のような字句の意味が分かる人は、かなり和服や装束に詳しい人だと思います。本書の中で平易な文章で紹介されるのは、平安時代の公家を中心とした「装束」の世界です。 「装束は実用品である」と著者は言いますが、平安貴族の着ていた装束は出自、官位や職などの身分、年齢、さらには季節などを示すシンボルであったことが良く分かります。それらは「有識故実(ゆうしょくこじつ=有職故実)」として厳格に規定されていました。しかしこのことは、そうした規定を明文化しなければならないほど、変化しやすく廃れやすいものであったことをも示しているように感じられます。実際、あまり知られていないことですが、現在の私たちが「公家」と聞いて想像するあの姿は「強装束(こわしょうぞく)」といって、平安時代の終わりごろに「柔装束(なえしょうぞく)」から理由不明の変化を遂げたものなのだそうです。歴史という縦の流れが、装束の全体像の把握をいっそう困難にしているのでしょう。 源氏物語などを読んでいて、やたらと服装の描写が長くて辟易したことを思い出します。私は専門ではありませんが、本書は国文学を専攻する人にとっては必読書ではないでしょうか。新書という手の届きやすい媒体にこのような書物があるのは、ありがたいことです。 さて、最初の呪文のような字句は、公家の正装である束帯の上衣「袍(ほう)」の構造規定でした。それぞれの意味は本書でどうぞ。 (再読)
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国文科1年生の必読図書に指定したい。 支払った値段が申し訳ないほどよくわかります。 値段を5割増にしてもいいから、カラー版の新書にすればよかったのに。挿図をカラーで見たいものだと思います。
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