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森博嗣の道具箱 The Spirits of Tools 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2008/02/25 |
JAN | 9784122049741 |
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森博嗣の道具箱
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商品レビュー
3.6
17件のお客様レビュー
『日経パソコン』という雑誌に掲載されていたエッセイを書籍にしたもの。道具というテーマで1枚の写真と共に森さんの思考が言語化されたもので、凡人にない発想を垣間見ることができる素敵な本。 私の印象に残ったものをいくつか紹介すると、、 タイトル:測らない計ります図る量るとき謀れば諮ろう...
『日経パソコン』という雑誌に掲載されていたエッセイを書籍にしたもの。道具というテーマで1枚の写真と共に森さんの思考が言語化されたもので、凡人にない発想を垣間見ることができる素敵な本。 私の印象に残ったものをいくつか紹介すると、、 タイトル:測らない計ります図る量るとき謀れば諮ろう では、天秤について語っていいます。その中の一節を抜粋する。 「さらに、天秤を見て感じるのは、バランスがとれている平衡状態が、いかに不安定なもの、奇跡的な条件か、ということである。」 バランスが取れている状態から不安定を感じ取る感性に驚く。 タイトル:いろいろなものが回っていた時代、それが20世紀 「人間の歴史、文明は、とにかく回転によって作られてきた。それは、コロによって重いものを運んだときに始まっただろう。」 技術、工学のツボをとらえた視点の鋭さに唸った。 風車、轆轤(ろくろ)、ドリル、扇風機、洗濯機、タイヤ、モーター等あげて、私たちにこれまでの文明を振り返ってもらい、これからの世界に想いを馳せる。 「つまり、回るものは、今や減少する方向にあるようだ。「頭の回転が速い」などという表現も、じきに死語になりそうな気がする。」 ユニークな視点から繰り出される発想、アイデアへといたる思考の歩みを見ているような気分になる。表紙の「一匹の犬の目の前に続く道の写真」が本書の全てを言い当てているように感じた。
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道具に関するエッセイ。 どうでもよいことを書いているようで、もの凄く深いことを書いているような気もする。
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今作は著者のエッセイである故に、彼の環境や考え方、物事(この場合は道具)に対する捉え方が1ページごとに記されていて、且つその都度写真もカラーで添付してあるため、読めば読むほど面白い。解説者(平岡幸三)も感動したように、森博嗣の言葉は道具(ツール)の説明から話がより深奥に変転してい...
今作は著者のエッセイである故に、彼の環境や考え方、物事(この場合は道具)に対する捉え方が1ページごとに記されていて、且つその都度写真もカラーで添付してあるため、読めば読むほど面白い。解説者(平岡幸三)も感動したように、森博嗣の言葉は道具(ツール)の説明から話がより深奥に変転していき、時に称賛、時に皮肉らしく人間の道具や物事に対する姿勢について楽しんでいる。この本を読むと思わず「ふふっほんとうになあ」と知的楽しさに駆られることだろう。
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