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かすみ草のおねえさん 文庫文春
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 1997/07/10 |
| JAN | 9784167548032 |
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かすみ草のおねえさん
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
恋愛している者同士が,互いの自由を束縛しないように「放し飼い」することは理想に近い。 でもその中にはやせ我慢とさびしさがある。本当は独占したくてたまらないのに,その欲望をおさえ,恋愛の理想観念を優先させることが愛情だと思っていた時期もあった。 一見ものわかりのよい恋愛のかげには,...
恋愛している者同士が,互いの自由を束縛しないように「放し飼い」することは理想に近い。 でもその中にはやせ我慢とさびしさがある。本当は独占したくてたまらないのに,その欲望をおさえ,恋愛の理想観念を優先させることが愛情だと思っていた時期もあった。 一見ものわかりのよい恋愛のかげには,大きな我慢があり,彼女はそれを「さびしい自由」と表現していた。 命をかけるような本気の恋愛をすれば,命は輝き始め,奇跡的なことがたくさん起こる。 もうひとつ,いい歌があった。 雪渓が生命をかくしていてとければ白山一花という高山植物が花開くという歌だ。 雪渓だけだってきらめいているのに,その下にも新しい命が芽吹いているというのがいい。 心の眼があれば,そこまで見えるんだな。 「星の王子様」に通じるものがある。
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エッセイ。恋愛話はやはり良い。江国香織の寄稿文にもあるけど、不意に昔の彼から電話がかかってきたら、それまでの時間も感情も飛び越えて「どこにいるの」と訊いてしまうという俵さんはほんと恋の達人っぽい。
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