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不平等の再検討 潜在能力と自由
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1999/07/15 |
JAN | 9784000028783 |
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不平等の再検討
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
1999年刊。著者はケンブリッジ大学トリニティカレッジ学寮長。98年ノーベル経済学賞。 「自由」と「平等」は、粗い議論や制度内容如何によっては対立・相克が現出する。本書はこの対立を止揚し統合するのための視座、つまり自由・平等を両立させうる項目や対象を精緻に検討していく。 また、平等達成のための基本財(=資源)も、伝統的経済学での資産・所得等経済的指標に適合するものに限定せず、個人の潜在的能力を措定する点は新奇である。 これは法的権利の平等(実質的平等を目指す福祉主義を包含)とも、経済学的な資産・所得の平等とも異質なものだ。 このような、異質ではあるが新奇な「平等」論は知的好奇心を擽るだけでなく、自由が殊更強調される現代社会においては、その風潮に対するカウンターロジックになるのではとの期待もある。 その意味では、全く古びていない書と評しうるか。
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法理学ゼミで読み込んだ。平等ってそもそも何?ってとこから平等を求める意義や本質に迫る。 センの概念は大いに納得できるものがあり、これから社会を動かしていく上で活用できる部分は多いだろう。主に貧困対策に重点がありそうだが、私は職業選択の部分でも使えそうだと感じた。センは勇気が打ち...
法理学ゼミで読み込んだ。平等ってそもそも何?ってとこから平等を求める意義や本質に迫る。 センの概念は大いに納得できるものがあり、これから社会を動かしていく上で活用できる部分は多いだろう。主に貧困対策に重点がありそうだが、私は職業選択の部分でも使えそうだと感じた。センは勇気が打ち砕かれていることが潜在能力がないことだと考えているから、例えば江戸時代のえた・ひにんなんかはそうだろうけど士農工商は当てはまるのか、現代では私の知り合いでは坊さんの家に生まれたら坊さんになるとか京都の旅館に生まれたら女将さんになるとかそういうのは勇気は打ち砕かれてないけど潜在能力は人より制限されていると思う。そういった観点で違和感のある部分は正していかなければならないのだろう。
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通常の政治哲学思想では、その人が考える最善の思想を当たり前かのように書くが、センはそれらを一歩離れた立場から観察し、彼らは皆自分が重要であると思う指標に関して平等主義的であるとまとめている。その上で、複合的な観察から、セン独自の幅広い守備範囲での平等を考察しており、とても興味深く...
通常の政治哲学思想では、その人が考える最善の思想を当たり前かのように書くが、センはそれらを一歩離れた立場から観察し、彼らは皆自分が重要であると思う指標に関して平等主義的であるとまとめている。その上で、複合的な観察から、セン独自の幅広い守備範囲での平等を考察しており、とても興味深く、また説得的な内容となっている。
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