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シューマン 作曲家 人と作品シリーズ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 音楽之友社 |
発売年月日 | 2008/02/29 |
JAN | 9784276221796 |
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シューマン
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
シューマンの、日本語で読める目下のところ最新の評伝。 著者の藤本一子氏はシューマン研究で学位を取り、新シューマン全集の校訂にも関わっている方である。シリーズものなので体裁は他の作曲家のものとおおむね一緒で、生涯、かなり網羅的な作品解説、年譜、作品一覧表で構成されている。年譜...
シューマンの、日本語で読める目下のところ最新の評伝。 著者の藤本一子氏はシューマン研究で学位を取り、新シューマン全集の校訂にも関わっている方である。シリーズものなので体裁は他の作曲家のものとおおむね一緒で、生涯、かなり網羅的な作品解説、年譜、作品一覧表で構成されている。年譜や作品一覧表も簡潔によくできていて使い勝手はいい。 シューマンは44歳の年、ライン川に身を投げ、最期の2年をボン近くのエンデニヒの精神病院で過ごすのだが、その疾患が何だったのか、自殺を図る以前、若いときから精神疾患だったのか、といったことが常々問題となってきた。2006年にはエンデニヒの臨床記録が公開され、決定的な証拠はないながらも、梅毒による進行麻痺だったというのがおおむね妥当な意見とみなされつつあるようだ。もっとも、精神科医のUwe Henrik Petersは、入院直前、アルコール性のせん妄をきたしたものの、投身もしておらず(直接目撃証言はない)、入院後は精神的に正常であり、むしろ「精神病院の囚人」(というのが書名)となってしまったがために、絶望し、肉体的にも精神的にも衰弱してしまったのだという過激な見解の本を2010年に上梓しており、まだまだ議論は尽きないようだ。 本書はそのあたりは梅毒説に軽く触れて深追いはしない。シューマンの最期の精神的破綻から遡って若い頃も精神疾患があったのではないかというのが上記の議論だとすると、もうひとつ、精神的破綻から遡って、破綻直前の作品は病的で価値が低いものではないかという臆見もまかり通ってきた。クラーラやブラームス、またヨアヒムからしてそうだったのだから、後代まで引き継がれてきたのも致し方あるまいが、そのような先入見をいったん取り払い、シューマン後期の先進性を評価するのが最近の動向のようである。本書でも後期の作品を積極的に評価しており、傾聴に値する。 ところで、英語で読める最新のシューマン評伝はJohn Worthen『Robert Schumann: Life and Death of a Musician』(2007)のようであるが、およそ日本語に換算してみると原稿用紙1000枚くらいの著作であり、本書の評伝部分の3倍以上の分量である。しかもこの手の評伝は他の作曲家についても英語圏ではたくさん出ている。本書は簡潔にシューマンの生涯をたどることができていい反面、Worthenの著作のように研究成果を十分盛り込んで、書き込んだ上で、読み物として面白いといった労作が日本語では乏しいのは至って残念である。もちろん本書の藤本氏も出版社が許すならそのくらいの書物を書きたかったのかも知れないが。
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彼のピアノ曲が好きで、彼の生涯にを知ると、ますます曲に深みを感じるようになりました。 いつかは幻想小曲集を全曲弾きたいです。
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図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 時代を代表する作曲家・批評家として成功した巨匠は、家庭では愛妻クラーラにこまやかな愛情を注ぎ続けた。数々の名作に彩られた充実の人生に、やがて訪れる悲劇的な最期…。
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