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苦海浄土 わが水俣病 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1972/12/15 |
JAN | 9784061340206 |
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苦海浄土
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商品レビュー
4.6
9件のお客様レビュー
日本の現代史を考える上で避けては通れない一冊。 未だに裁判が続く理由は何なのか、当たり前の日常がどうやって奪われたのか、その声をどう届けようとしたのか等々、色々考えさせられました。
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水俣病に苦しむ人びとの声にならない声を、著者がことばに書きとめた作品です。 本書の巻末に収録されている渡辺京二の「石牟礼道子の世界」には、本書は正確なインタヴューやルポタージュではなく、著者自身が「だって、あの人が心の中で言っていることを文字にすると、ああなるんだもの」と語って...
水俣病に苦しむ人びとの声にならない声を、著者がことばに書きとめた作品です。 本書の巻末に収録されている渡辺京二の「石牟礼道子の世界」には、本書は正確なインタヴューやルポタージュではなく、著者自身が「だって、あの人が心の中で言っていることを文字にすると、ああなるんだもの」と語っていたことが明かされています。こうした著者のスタンスは、病に苦しむ人びとがうしなったものがいったいなんであったのかを的確にえがき出しているように思えます。 病状などについては、本書のなかでしばしば引用されている水俣病にかんする記録の文章で客観的に示されており、また患者の状況についてはジャーナリスティックな立場からの取材によって明らかになるはずです。しかし、病によってうしなわれた、それまで彼らがあたりまえのものとして過ごしてきた日常は、われわれにとって容易に知ることのできるものではありません。著者は、そうした患者たちの声なき声をことばにすることで、その困難な課題を果たしているように感じられました。
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(2016.09.18読了)(1999.01.02購入)(1990.07.20・第34刷) 副題「わが水俣病」 大宅壮一ノンフィクション賞、受賞辞退 【目次】 第一章 椿の海 第二章 不知火海沿岸漁民 第三章 ゆき女きき書 第四章 天の魚 第五章 地の魚 第六章 とんとん村 第七章 昭和四十三年 あとがき 改稿に当たって 解説 石牟礼道子の世界 渡辺京二 〔資料〕紛争調停案「契約書」 ☆関連図書(既読) 「水俣病」原田正純著、岩波新書、1972.11.22 「新装版苦海浄土」石牟礼道子著、講談社文庫、2004.07.15 「水俣病の科学 増補版」西村肇・岡本達明著、日本評論社、2006.07.15 「谷中村滅亡史」荒畑寒村著、新泉社、1970.11.20 「田中正造の生涯」林竹二著、講談社現代新書、1976.07.20 「沈黙の春」カーソン著・青樹簗一訳、新潮文庫、1974.02.20 「奪われし未来」T.コルボーン・D.ダマノスキ著、翔泳社、1997.09.30 (本のカバー裏表紙より) 公害という名の恐るべき犯罪、“人間が人間に加えた汚辱”、水俣病。昭和28年一号患者発生来十余年、水俣に育った著者が患者と添寝せんばかりに水俣言葉で、その叫びを、悲しみ怒りを自らの痛みとし書き綴った《わがうちなる水俣病》。凄惨な異相の中に極限状況を超えて光芒を放つ人間の美しさがきらめく。
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