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ローラングラフ【著】, 工藤妙子【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2008/01/31
JAN 9784047916005

ハッピーデイズ

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商品レビュー

2.8

6件のお客様レビュー

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2012/02/01

著者のローラン・グラフは1968年生まれのフランスの作家。 変わったことを思いつくという意味では、そういう作家はたくさんいるが、この小説は少々違う観点で意表を突いていて面白かった。 主人公のアントワーヌは、18歳の時に満ち足りた人生というものの構成要素をほぼすべて経験したと認識...

著者のローラン・グラフは1968年生まれのフランスの作家。 変わったことを思いつくという意味では、そういう作家はたくさんいるが、この小説は少々違う観点で意表を突いていて面白かった。 主人公のアントワーヌは、18歳の時に満ち足りた人生というものの構成要素をほぼすべて経験したと認識し、多くの若者が初めて車を買う年ごろに自分の墓を買った。 名づけ親が亡くなり、相続人に彼を指定してくれていたので、突然、50年余り隠居生活ができる額の遺産が転がり込んできた。 彼には妻子もいて、彼は悪い父親でもなかったようだが、妻子とは別れることにして、35歳で老人ホームに入る。 平和で静かな場所が欲しかったというのが老人ホームに入った理由なのだが、ふつう、35歳の大金を持っている男性が老人ホームで暮らそうとは思わないだろうと思う。 彼は、老人ホームの住人として順応している。 住人の年齢は70代後半から90代までさまざまではあるが、35歳の彼が浮いているのは間違いない。 しかし、思えば30半ばの男性がこれほど世代の違う人たちの中で平和で静かに過ごすことはすごいことのような気がする。 本書は2001年に上梓されたらしい。作者33歳の時の作品である。33歳の若者が等身大でこのようなことを思いついたことが、やはりどのような精神的連関なのか不思議である。 18歳で墓を買い、35歳で老人ホームに終の棲家を見出したアントワーヌは特別厭世的というわけでない。 絶望のなかでいたり、うつ状態なわけでもない。 そうこうしているうちに、老人ホームに新しい住人が現れる。 ミレイユというその老女は、ガンに冒され余命いくばくもないらしい。 彼女の世話をしはじめた彼は、彼女の要望に従い、彼女を車に乗せて海を見に行く。旅の途中に彼は誕生日をむかえ36歳になる。 海を見たあとミレイユは死ぬ。 彼が老人になったとき、老人ホームは青少年のための休暇施設に変わっている。そして、彼は職員(庭師)としてそこに住み続けている。 本作品は、ジョニー・ディップが自らのプロダクションで映画化することが決定しているそうだ。 ジョニーがアントワーヌを演じたらいい味をだすことだろう。

Posted by ブクログ

2011/08/08

すごく、評判がいいみたいだけど。 わたしにはイマイチよくわかんなかった…。映画化するなら、それに期待。

Posted by ブクログ

2009/07/09

この本のハッピーデイズは 老人ホームの施設の名 冷ややかに見つめる主人公は 若干30代の「入居者」 戻る家をなくした 祖母を思った 出てくる麦茶 ひと部屋ずつの表札 なんて冷たいんだろう 目を背けては 生きていけない 私たち

Posted by ブクログ

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