占星術殺人事件 改訂完全版

島田荘司【著】

• 内容紹介: 1936年、二・二六事件が発生した日、一人の画家が密室で殺された。そこには彼の遺書があり「6人の処女から星座に従って肉体各部を切り取り、完璧な肉体を持つ新しい人体を合成する」という猟奇的な内容が。その後、行方不明だった6人の女性のバラバラ死体が発見される。はたして新しい人体は作られたのか？また犯人は誰なのか？占星術殺人と名付けられ迷宮入りした難解な事件に、約40年後、御手洗潔が挑む！奇想天外の構想、トリックの妙でミステリーファンを感嘆させた鬼才・島田荘司のデビュー作であり、人気名探偵・御手洗潔の初登場作。【改訂完全版】
• 販売会社／発売会社: 南雲堂
• 発売年月日: 2008/01/25
• JAN: 9784523264712

商品レビュー

2019/05/17

ずっと前にさらっと読んで内容を忘れていたので改めて読み直しました。面白くて一気に読みきってしまいました。

2018/06/27

最近ミステリーには待っているので、新本格の古典を抑えねばと思って読み始めたシーズ。
この本のメイントリックはあまりにも有名だし、例のアニメで知ってる…と思ったら、アニメのほうの一部トリックはこの本で推理の一つとして出たけどボツになってたもので面白かったｗ
なかなかダイナミックなトリックの数々、今の時代だとDNA鑑定とかで一発だな～とか本当にこれ女性一人でできるんか～いと思ったりしたけど、なんせ1980年代の本にしてはキャラクターやらに変な古臭さがないし、いろ～～んな細かいトリックがたくさん出てきてすごくワクワクした！犯人の悲しい動機も感情移入して涙が出てしまった。あと御手洗氏と石岡君の関係もかわいくてとても好き。シリーズを読んでみたいと思った

2014/05/10

金田一少年のあの話いいよねって言ったらこの作品のパクりだよって言われ…全く知らなかったのですがトリックそのまんまやんけ！と思い最初からトリックのわかる状態で読み進めました。勿論犯人もトリックもわかっていたのですが、それでも謎解きでは高揚感を抑えられませんでした。
ミステリとしてはとてもおもしろいのですが、金田一少年で漫画として先に知ってしまうと、わかりにくさを感じます。図での説明はあったけれど絵の方がよりわかりやすいのです。科学的捜査ができなかった言い訳として昔の事件としているのも、リアルタイムで事件が起こった金田一少年と比べるとなんかなぁって感じで。(たくさんの方に怒られそうな意見ですが)
事件は遥か過去のもので証拠品や死体も見ることができないのに様々な状況を否定できる、というパズルに特化したのも★が1個減った理由かもしれません。ワトソン役の道化っぷりも悲しくなります。天才探偵を引き立たせるための設定はいまいち好きになれません。

うーん、金田一少年より前に読んでいたら★5だったのかなあ。