あおいろの童話集 アンドルー・ラング世界童話集第1巻

アンドルーラング【編】, 西村醇子【監修】

• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 2008/01/30
• JAN: 9784488018566

商品レビュー

2018/04/15

善き行いをして生きていきたい。
いつの時代でも共通の願いなのだろうか。

（以下抜粋。○：完全抜粋、●：簡略抜粋）
○塩をふくむ食べ物
塩は、純粋さや、客をもてなす気持ち、客と主人とが誠実をちかいあうことをあらわすとされる。ここでは「塩なしの食べ物」を頼む盗賊が悪意をいだいていることが、暗にしめされている。（P.236）
○あなたが子犬よりずっと位が高いのはわかっています。だからといって、目下の者にひどいあつかいをするのが正しいのなら、わたくしはすぐさまあなたをなぐるか、殺してもよいことになります。妖精は人間より位が高いのですから。大きな国を治めている意味というのは、好きなだけ悪いことができるということではなく、いくらでも善いことをできるということなのです（P.247）
○気持ちが変わった。みんながほめてくれ、おせじを言ってくれるのに、スリマンだけが自分をとがめるのは、あらさがしが好きなだけにちがいない（P.251-252）

2017/11/25

欧州の童話だけかと思いきや、アラビアンナイトまで網羅しています。
こうしてみると、ほんと民間伝承ってか･･･誰が言い出したのか分からない童話ってたくさんあるんだな･･･不思議･･･。

2015/02/05

アンドルー・ラング世界童話集の第１巻です。
当時の編集・出版は1889年と古いのですが、今も尚、子どもだけでなく大人にも得るものが多い童話ばかりです。
現代に適した新訳と美しいオリジナルの挿絵が、物語の吸収を最大限に支えています。
本書には「アラディンと魔法のランプ」や「四十人の盗賊」など、日本でも人気の童話が含まれていますが、ほとんどは大人でも知らないような面白いものが綴られています。
全12巻を読了したいと思える、素晴らしいスタートでした。