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哲学個人授業 「殺し文句」から入る哲学入門 木星叢書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | バジリコ |
発売年月日 | 2008/02/06 |
JAN | 9784862380685 |
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商品レビュー
3.5
13件のお客様レビュー
毎回1人の哲学者の書籍から気になる言葉とその前後の文を抜粋して、それについて議論する進み方。ただ、哲学者の基本的な考え方を理解してないと難しい本かなと感じた。正直けっこうわからなかった。 以下、気になった部分をいくつかまとめておく。 オルテガの「哲学は自己自身の存在を疑うこと...
毎回1人の哲学者の書籍から気になる言葉とその前後の文を抜粋して、それについて議論する進み方。ただ、哲学者の基本的な考え方を理解してないと難しい本かなと感じた。正直けっこうわからなかった。 以下、気になった部分をいくつかまとめておく。 オルテガの「哲学は自己自身の存在を疑うことから始まり〜」 あらゆる前提を疑い、確実だと思って立っている場所さえも掘り起こすことが大事、これはソクラテスの無知の知と同じ思想で、「考えることとは疑うこと」であると。オルテガの述べる「大衆」とは、自分に知らないことがないと思いこんでいる人たちのことで、つまり考えるのをやめた人たち。 現象学の祖、フッサールの「はじめにあるのは無言の経験であり、それが固有の意味をもった表現へともたらされなければならない」というのは、モノづくりに関わる立場としてはハッとした。ものは言葉以前にすでに存在しうるわけではなくて、それに特定の記述や表現をあたえなければいけない、というのは勿論正解はわからないが最適な伝え方や表現を模索しつづけることでしかその事物は事物となりえないのだろうな。 ヘーゲルの「法の哲学」の所有の考え方は何かシェアリングエコノミーを紐解くヒントがあるような気がした。所有とはただ持っていると思っているだけでは成り立たず、他者もそれを了解したときに主体として向き合える。所有=主体になる、と説くのであれば所有を手放しつつある現代は主体を棄てているといえるのだろうか?でもここでいう所有は失うことを前提にしているために、それとはまた違ったニュアンスなのか。 ニーチェの道徳の概念における、「奴隷の道徳」と「主人の道徳」はおもしろい。前者は見返りをもとめ、後者は自分が気持ちいいからやるという贈与。ただ後者も自分の行為に対する悦に浸るという意味では見返りを求めているといえる。 そこから派生して、サービスの語形に近しいサーヴァント=奴隷、という関連。サービスを提供するとは奴隷に成ることなのだと介護を例に本書では述べられていて、距離感が重要と説かれている。介護において「かけがえのないもの」になってはいけないと。これは対クライアントにもいえるし、対ユーザーにも言える。ユーザーの奴隷になってはいけないのだと。 そしてかなり考え方にピンときたのがレヴィナス レヴィナスの章は内田樹さんが解釈を説いているのだけど、自分が何者かわからないルールも共有できず理解できない人間とぶつかりあい、共生していく際にどうするのか?という部分。そのような異質に相対したときに始めて自己も立ち現れる。 ただそれには不快が伴うのであろうというのは容易に想像できて、でもその不快感もいってしまえば自分のフレームの中での不快感で、他者にとっては快なのかもしれない。 これの部分にはため息がでた。理解できないものをどう理解して自分の世界と相手の世界を両方ふくんだ世界にたどり着けるか、そうすることで人間として成長するのだろうなー。
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23人の哲学者の言葉を引用し、それについて二人が対談するという形式。哲学の言葉そのものは理解が難しいが、対談によってなんとなく見えてくる。分からないけど面白いという感覚を味わえる。鷲田による、各哲学者の著書の紹介があり、何から読んだらよいかを教えてくれる。内田樹も参加している。
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哲学の仕事とは、疑似問題に、それは問題ではない、とはっきり言ってあげること。 社会はその時の基本的形態と現れる。 我々の研究は商品の分析から始まる。 ニーチェの場合は、必然的の根拠があるというのは幻想である。
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