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- 1205-02-20
クレヨン王国のパトロール隊長 講談社青い鳥文庫クレヨン王国クレヨン王国シリーズ
定価 ¥715
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 1984/03/01 |
| JAN | 9784061471344 |
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クレヨン王国のパトロール隊長
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クレヨン王国のパトロール隊長
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商品レビュー
4.6
18件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
このシリーズ、児童文学だし、子供向けに平仮名も多めなのに 内容が全然子供向けじゃなくて良い。 子供向けじゃないというか、子供(読む人)を子供扱いしていないところが素敵です。 ノブオ、小学五年生にして人生過酷すぎる(笑) でもわかるなぁ。 先生に対してだけ悪い自分が出てくる。 先生もノブオに対してだけ態度が悪くなる。 これ、わたしもあるあるで。 特定の人に対して、すごく意地悪な気持ちになったり、優しくできなかったりする。 「嫌い」とかいう単純な感情じゃないんですよね。 旅の場面、展開がくるくる変わって慌ただしいところが ファンタジー感強くて好きです。
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子供の頃に読んだ本の話となり、クレヨン王国を思い出した。そういえば、悲しい季節はずれのワレモコウが出てきて、王国を二分する大きな戦争に巻き込まれていくみたいな話があったはず、ということで図書館で探してみた。 甦ったむかしの記憶は、右田先生ひでーな、信雄がんばったなーといった程度だろうか。 でも当時も今も、春の野に咲いてしまったワレモコウのエピソードが一番ぐっとくるポイントなのは変わらないところ。 子供が別世界へ入り込み、国を救うための戦いへと身を投じていくといった、まさにナルニア国物語直系だなと感じる構成と共に、今回思ったのは宮沢賢治の作品を彷彿させるなということ。 ワレモコウの嘆きは、みなが幸せになれないうちは、個人はほんとうには幸せになれない、という宮沢賢治の思いを継いでいるように思う。そこから自己犠牲というキーワードにもつながってくる。 ノブオが命を捨てる覚悟をするシーン以外にも、水の精の王女であるスージーが火の精の王子と和平のために婚約すること(嫌々ながら政略でというわけではなく、ノブオとの間の淡い恋心よりもスージーは責任を選んだ)、ワレモコウが命を尽くして春の花々に向けて音楽を奏でたことなど、自己犠牲の精神は良かれ悪しかれ、この冒険譚の基調となっている。 そんな気分で読むと、あちこちが宮沢賢治オマージュに思えてくる。星座観察からクレヨン王国へ入っていくところや、ラストの胸いっぱいになって駆けて行くシーンなんかも、あの名作っぽい。 子供たちにおすすめするかは、ちょっと迷うところ。 男の子らしさの観点や、責任ある男として振る舞うことに対するジェンダー感覚は、時代的なズレが目につく。 不幸を嘆いたり相手を憎むことよりも、まずは己の心持ちを変えていこうといった“その通りなんだけど、作者が子供を正しく導こうとする感覚”も、いまの子供への接し方としては、違和感があるんじゃないか。 一方で、僕には楽しく読んだ記憶が残っている。 シリーズでたぶん一番好きだった。 子育てしていない身で無責任に言えば、子供に限らず、とりあえず乱読しておけばいい。どうせ純粋培養なんてできないんだから。
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ノブオと右田先生との関係が生徒と先生であるにも関わらず、きっと前世では仇同士だったに違いない、他生徒からみても先生のノブオに対する態度はやり過ぎでは無いかと思われるほどだったりと、特殊な敵対関係の説明から始まる。 また、実の母親は亡くなり、新しい母親と連れ子の妹ができたが、遊んでいた拍子に事故にあい、妹は失明。以降、母親は相変わらず優しいものの"信夫"の"信"が前の母親の名前と同じだから縁起が悪いのだ、名前をカタカナに変えよう、とノブオにしたり、そうゆう呪い関係に傾倒。 事故の際、父親に強く殴られたが、それ以降は何もない。 心が苦しんでいることを気の毒に思ったゴールデン王はノブオをクレヨン王国へ行かせることに。フクロウからパトロール隊隊長を引き継ぐ。クレヨン王国に来てから母のぬくもりを感じる、お母さんに会いたい、とフクロウにお願いすると、会わせてくれることに。太陽が母であり、ノブオが見ていなくても太陽は見ている〜のくだりはグッときた。それから、僕はもう大丈夫だよ、というノブオ。踏ん切りがついた成長。 火の精と水の精の戦いを食い止めるべく冒険するが、なぜ父はあの時殴ったのか、父は死ねない、ノブオが死ねば良かったのだ、〜など、 重いテーマによるノブオの成長と、クレヨン王国でのファンタジーな冒険。 また読みたくなる1冊だった。
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