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喪失記 角川文庫
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喪失記 角川文庫

姫野カオルコ(著者)

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喪失記 角川文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店
発売年月日 1997/12/19
JAN 9784041835067

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商品レビュー

3.5

24件のお客様レビュー

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2010/05/28

自らの女性としての価…

自らの女性としての価値を微塵も疑わず、男性に対して「セックスさせてあげる」とか「あの人は私の体だけが目当てなのよ!」とかごく自然に思える人には、さっぱり意味がわからない小説だと思います。逆に、そういった女性に対して「…どこからその自信が??」と思ってしまうような女性には痛いくらい...

自らの女性としての価値を微塵も疑わず、男性に対して「セックスさせてあげる」とか「あの人は私の体だけが目当てなのよ!」とかごく自然に思える人には、さっぱり意味がわからない小説だと思います。逆に、そういった女性に対して「…どこからその自信が??」と思ってしまうような女性には痛いくらいに共感できる小説(かもしれません)。はまる人にははまる小説。

文庫OFF

2010/05/28

自分は誰からも求めら…

自分は誰からも求められないのが当然だ、と確信する事の痛々しさを目の当たりにする小説です。しかし少なくとも作者はこの痛みを知っている、という不思議な安心感も与えてくれます。

文庫OFF

2019/05/14

姫野カオルコ。凄まじい作家だ。 主人公のような人物を、現実には「こじらせた」人と言うのだろう。しかし、小説の中では、その凄まじさはたとえようがない。 これでもか、これでもかとつらいエピソードが続く。 性の貧困は、自分観の貧困、人間関係の貧困も招くからだ。 その中でも後の救い...

姫野カオルコ。凄まじい作家だ。 主人公のような人物を、現実には「こじらせた」人と言うのだろう。しかし、小説の中では、その凄まじさはたとえようがない。 これでもか、これでもかとつらいエピソードが続く。 性の貧困は、自分観の貧困、人間関係の貧困も招くからだ。 その中でも後の救いとなる、大西と食べるシーンは量感的で圧倒される。 あとがきを読んで、初めて主人公が救われたことに気付く。身体を取り戻したのだ、と。大西のおかげで。

Posted by ブクログ

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