バディ たいせつな相棒

V.M.ジョーンズ【著】, 田中亜希子【訳】

• 販売会社／発売会社: PHP研究所
• 発売年月日: 2008/02/01
• JAN: 9784569687582

商品レビュー

2012/11/24

スポーツ万能だけど水の事故のトラウマで水泳ができない弟。
事故の後遺症で、リハビリセンターで車椅子で暮らさざるをえない兄。
二人は、言葉なくともお互いを理解している双子。
新しい一歩を踏み出そうと、弟はトライアスロンに挑戦する。

弟が泳げず、兄は後遺症があるにもかかわらず弟のために泳ぐ話だとおもってた。普通に弟くんのスポ根な青春物語だった。イイハナシダナー。

終盤は泣けます。ハートフルな人々に囲まれて、
スポーツをとおして少年の成長を描く、
正統派のいい話。
「ニュージーランド・ポスト児童書賞」がぴったり。子供に読ませたい。

2012/11/02

主人公は、スポーツ万能で明るい男の子。ただし、水泳をのぞいては…

彼には大切な相棒がいる。でも、その相棒とは一緒に暮らせていない。あることが原因で、施設にいるから…
そしてその事は、学校のだれもしらないことなのだ。わだかまりを抱えながら過ごす毎日。

そんなある日、彼の住む街でトライアスロンがひらかれることになり…

主人公の心の葛藤、成長、恋、ライバルとの対立、少年が感じることすべてが詰まっています。

外出先で読んだことを後悔した、ラストでした。

2012/09/17

１３歳の少し前に父親が彼女をつれてきて、一緒に暮らすことになる。
一緒には暮らしていないけれど本当の母親とは定期的に会っていて、７年間ずっとリハビリセンターで暮らしている双子の兄に会いにいっていた。
なんらかの事故があって重い障害を持つようになった兄のことを友人にも誰にも隠していた。
でも兄のことはお互いに≪相棒≫と呼び合うほどに大事な存在。

トライアスロンの大会があるということを知り、兄のことをライバルに知られ、
そして、水が怖くて泳いだことのなかったジョシュは決心をする・・・・

その事故のことは断片的にちらちらと出てくるだけで、何が起こったのかはなかなか語られない。
でも、それが語られた時、読んでいて涙がでてきました。胸がいっぱいになります。
悲しい物語ではなく・・・事故は悲しいけれど・・・ジョシュの、成長の物語です。
終わり方も素敵ですね。