- 中古
- 店舗受取可
- 書籍
- 文庫
- 1225-06-01
懐かしい年への手紙 講談社文芸文庫
定価 ¥2,200
1,375円 定価より825円(37%)おトク
獲得ポイント12P
在庫あり
発送時期 1~5日以内に発送
店舗受取サービス対応商品【送料無料】
店舗到着予定:4/2(木)~4/7(火)
店舗受取サービス対応商品
店舗受取なら1点でも送料無料!
店舗到着予定
4/2(木)~4/7(火)
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 1992/10/09 |
| JAN | 9784061961968 |
- 書籍
- 文庫
懐かしい年への手紙
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
懐かしい年への手紙
¥1,375
在庫あり
商品レビュー
4.2
17件のお客様レビュー
自作の引用は今まで通りだが、作品周辺への言及も多く、そのせいか漫画でみられる主要なキャラクターの再登場、過去編的な興奮よりかは最終話、エンドロールのような寂しさがあった。 「永遠の夢の時」=「懐かしい年」の情景が書かれるラストは泣きそうになる あたかも地図の上のひとつの場所のよう...
自作の引用は今まで通りだが、作品周辺への言及も多く、そのせいか漫画でみられる主要なキャラクターの再登場、過去編的な興奮よりかは最終話、エンドロールのような寂しさがあった。 「永遠の夢の時」=「懐かしい年」の情景が書かれるラストは泣きそうになる あたかも地図の上のひとつの場所のようにとらえられる「懐かしい年」、大切ななにもかもが起こり、循環し続ける「永遠の夢の時」に向けて書かれる手紙、、
Posted by 
大江健三郎が自身の小説家への精神的成長過程を虚構を織り混ぜて書き上げた長編小説である。四国の山間の村、メンターとしてギー兄さんを措定し、彼のイエーツの詩やダンテ『神曲』愛読の影響を受け、語学や文学を学び入試対策の教えも受ける。地元の名士ギー兄さんの相続した山村で展開する「美しい村...
大江健三郎が自身の小説家への精神的成長過程を虚構を織り混ぜて書き上げた長編小説である。四国の山間の村、メンターとしてギー兄さんを措定し、彼のイエーツの詩やダンテ『神曲』愛読の影響を受け、語学や文学を学び入試対策の教えも受ける。地元の名士ギー兄さんの相続した山村で展開する「美しい村」や「根拠地」のコミューン作りを横目に、主人公の読書や受験勉強と自慰や性行動覚醒の顛末など、成長期の日常生活が赤裸々に連綿と綴られる。一方で郷里の森の霊性帯びる清澄な大自然や透明感溢れる異世界の描写がこの物語を深く厚みのあるものにする。浪人の後大学に進学し郷里を離れて上京し小説を書き始める。 ギー兄さんは強姦殺人事件を起こし刑期を終えて村に戻る。思い立ったダム作りに奔走し周りの反対派との抗争に身を晒す。ギー兄さんの行動を心配しながら作者は60年安保闘争やその後の政治活動に積極的に関わる。浅沼刺殺事件の犯人である右翼青年をモチーフにした小説で右翼を刺激し、身の危険を生む事態になる。政治活動も続け小説を書く。 ギー兄さんの突然の死によってこの物語は結末を迎える。 ギー兄さんと並走する筋立てで折々交差させながら、極端で露骨な場面も交え、青年期独特の生命力と熱気に満ちた青春物語でもある。
Posted by 
読み終えるのに3週間ほどかかってしまいました。大江健三郎の文体が、漫然と流し読みするのを許してくれません。 その分、文章と取っ組み合いをするように読むのですが、能動的鑑賞を強いる芸術と向き合うときと同様、理解したとたん、もともと自分を構成する一部であったかのように、自分自身の芯に...
読み終えるのに3週間ほどかかってしまいました。大江健三郎の文体が、漫然と流し読みするのを許してくれません。 その分、文章と取っ組み合いをするように読むのですが、能動的鑑賞を強いる芸術と向き合うときと同様、理解したとたん、もともと自分を構成する一部であったかのように、自分自身の芯に溶け込む感覚があります。 主に万延元年フットボールを、さらにそれ以前の大江作品を取り込んだ、壮大なメタフィクションでした。この3週間、ダンテの「神曲」が響き渡る四国の谷間、そしてギー兄さんが構想する魂の浄化のためのコミューンに身を置いていた気がします。 ギー兄さんにとっては四国の谷間の森が、Kちゃんにとっては東京の家族で住む家が、それぞれ“根拠地”として彼ら自身に深く根ざしていますが、 「さて、僕自身の“根拠地”は?」 こう考えた時、神谷美恵子の「生きがいについて」を読み、 「さて、僕自身の生きがいは?」 と考えた時と同じ焦りを覚えました。 ギー兄さんが引用して暗唱する、ダンテの「神曲」。それぞれの引用は感銘を与えてくれるのですが、やはりまだ腑に落ち切らないところも多いのです。 この「懐かしい年への手紙」も、ゆくゆくは「神曲」も、人生の中で何度も読み直していかなければならないのだと思います。 それこそ、ギー兄さんやKちゃんがそうしたように!
Posted by 
