韓信 「国士無双」と謳われた天才武将 PHP文庫

岡本好古(著者)

• 販売会社／発売会社: PHP研究所
• 発売年月日: 2001/09/05
• JAN: 9784569576206

商品レビュー

2020/03/26

『中国史上最強の将軍』

▶︎要約
乱世の中、戦で多大な功績を残し、君主に忠実でいても、
太平の世が訪れた後は武士というのは必要性がなくなる。
商人や農民、また役人などが重要人物となってゆく。

韓信はこれに当てはまる人生を送っており、
人徳のある劉邦に従い、戦略を全土に知らしめ、
漢を建国する立役者となった。
その過程の中で自国を建て、天下三分にすること可能であったが、劉邦という男に惚れ込んでいたため従順していた。哀しかな建国後は生涯を追いやられる羽目となった。

▶︎ポイント
・背水の陣や国士無双などで知られる
・多勢に無勢の戦争において真価を発揮する
・戦においては無敵だったが、処世術がなかった

▶︎学び
・志さえあれば恥もなんてことはない
・ここぞというときに結果を出すこと
・学問することで能力はついてくる

▶︎感想
底辺の身分から数十万を率いる大将軍になった出世の過程は読んでいて心地よいものだった。

2011/11/29

張良、蕭何と共に漢の三傑に数えられる韓信。「背水の陣」の奇策や「股くぐり」の逸話で、わが国でもよく知られている武将である。本書は彼の生涯を辿る長編小説。
物語は韓信十三歳の少年時代に始まる。淮河の辺の小都市で育った彼は、「六韜六巻六十編」に「孫子」まで諳んじるほど兵技の才に長けた少年であった。やがて二十代も半ばの頃、始皇帝亡き後に、打倒秦に起った項軍に志願し入隊する。後に劉邦軍に移り、蕭何と運命の出会いを果たすのである。蕭何の進言によって、劉邦軍の上将軍に抜擢された韓信は、以後、漢楚の激闘において、北方攻略の別働隊を率い機略縦横、連戦連勝の活躍、斉を平定し、劉邦・項羽に並び立つほどの勢力にのし上がっていった。だが漢楚の戦いに決着がついたとき、彼には大きな落とし穴が待ち受けていたのである。

「国士無双」と称された名将の数奇な人生と、漢楚時代の本音で生きる人間模様を見事に描出する力作である。

2009/07/02

国士無双っぷりをもっと書いてくれぃ！！
この時代の小説は始めて読みました。
ちなみにマージャンで国士無双を上がったことはあります（＾０＾）ｖ