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きもの美 選ぶ眼 着る心 知恵の森文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2008/01/20 |
| JAN | 9784334784973 |
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きもの美
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商品レビュー
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10件のお客様レビュー
◼️ 白洲正子「きもの美」 きものについての熱心な解説と選び方、着方などの指南、意見。きもの愛が微笑ましい。 着物には詳しくはないが、文豪の小説にはその装いについて詳細に記されているものが多い。大谷崎や川端康成がそうで、興味も湧く。ベスト・エッセイストの幸田文も若者層に着物を...
◼️ 白洲正子「きもの美」 きものについての熱心な解説と選び方、着方などの指南、意見。きもの愛が微笑ましい。 着物には詳しくはないが、文豪の小説にはその装いについて詳細に記されているものが多い。大谷崎や川端康成がそうで、興味も湧く。ベスト・エッセイストの幸田文も若者層に着物を薦めるなどの文が散見される。着物を語る人のことばにはなにかしら興味深いものと、愛すべき情感がある。 この本では著者が着物の布地、織り方、染めの種類と手法などについて解説し、さらに選び方、着方に関して流行や趣味への考え方を述べている。 絹、紬、木綿、絣、麻、染では友禅や藍染などについて語るその言葉はシロートにはちと難しかったけども、概要は興味深い。髙田郁「あきない世傳 金と銀」シリーズに木綿や藍染のことがよく出て来たな・・と思い起こしながら読んでいた。 白洲正子や幸田文の着物愛には微笑ましい面があって読み込んでしまう。少しずつ覚える知識や模様、織物の彩り、染めの彩り、化学染料と植物性染料の違いなど色彩の解説もふむふむと読む。 今回は職人さんの、着物は掛けても着ても映えなければいけない、という言葉になるほど、と深く首肯した。 TPOを考え、流行を俯瞰して、選び方着方に著者なりの意見が挟まれる。小さい頃の祖母の着物姿を思い出し、時代の移り変わりを考える。 着物の本は、また読むだろう。一度本格的に覚えることも考えるけれど、ちょっとずつ触れていくのも楽しいかな。
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「たしなみについて」が哲学的、概念的な著書であるのに比して、この「きものの美」は著者が考える着物の良さを伝えており、写真も添えられているので理解しやすい。ただし、着物に触れたことがない人にとっては理解しにくい部分があるかもしれない。
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美のカリスマ、白洲正子さんのきものに関する本。織りや染めなどの基礎知識と、銀座で経営していた「こうげい」のことなど。 趣味、鑑識眼、ライフスタイルまでが崇め奉られている人であるが、あとがきを書いている知人(宮中装束誂えの代々専門家)によれば、テキスタイルの項目で歴史事実の間違いも...
美のカリスマ、白洲正子さんのきものに関する本。織りや染めなどの基礎知識と、銀座で経営していた「こうげい」のことなど。 趣味、鑑識眼、ライフスタイルまでが崇め奉られている人であるが、あとがきを書いている知人(宮中装束誂えの代々専門家)によれば、テキスタイルの項目で歴史事実の間違いもあると指摘したり、樺山伯爵のお嬢さんで、お母さんが趣味が良かったから彼女も引き継いだんでしょと、まるで、素人の娘っ子扱い。 職人や工芸作家とコラボした新しい着物のスタイルを模索していた白洲さんは、今で言ったらメーカーに出向いて別注デザインを発注するセレクトショップのバイヤーさんのようなもの。 でも、きもの業界の人たちは本当のことは教えてくれないとか、天然藍の匂いだけつけたニセモノもあるとか、有名百貨店がすぐ白洲さんのオリジナルを真似してくるとか、私が好き!と思い入れたものは売れるけど、こんなの流行るかな〜とこわごわ作ったものは売れないとか、お金は本当にシビアで正直だ!と、お嬢様育ちの人が商売に手を出していろいろ苦労された模様。 縞も格子も織りも染めも紡ぎも絞りも、すべて人の、気の遠くなるような工程と思いが込められていた頃に思いを馳せながら着物を愛した白洲さん。 華麗な友禅よりも、普段着、労働着に使われるような素材を愛していた。 白洲さん曰く、洋服は流行が終わったら捨ててもいいもの。まさにファストファッション。 歳をとったらガツっと迫力のある、着物を着こなすオバさんになりたいものだ。
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